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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
338/368

~旧支配者三馬鹿…ってコト!?~

side メイジ



とぉぉぉう!とニャルが叫びながら放ったドロップキックがハスターに命中した。


しかし、命中する直前にハスターは残った触手でドロップキックを受け止めた。


「っち、クトゥルフ、面倒なことを」


「ふっははは!粛清ですよぉ!」


「あんたが粛清とか!似合ってないねっ!」


受け止めた触手を振り、ニャルをはじき返した。しかし、受け止める際にハスターの動きは止まっており、足止めには成功したようだ。


「ニャル!」


「あ、メイジさん!助けに来ましたよぉ!」


こいつ、白々しくなにいってるんだ!?この椅子がなければこんな展開にもなることはなかったんだぞ!


「早くこれを解いてくれ!これのせいで散々だ!」


「それはそこの裏切り者を処罰してからですね!」


「裏切り者って何さ!」


「後で三人仲良くメイジさん独占しようとしてたのに、一人で抜け駆けしやがってぇ!許しませんよ!」


「なんだよそれ!おい!早く解け!」


「うるさい夫ですね!後でじっくり嘗め回してあげますから静かにしてください!」


「きっしょい!」


「そうだよ!メイジは僕がじっくりおもてなしするんだから!」


そのおもてなしって何でしょうか?ちょっと嫌な予感するんですけど。


「黙りなさい!さっさとメイジさんを解放してこちらに渡しなさい!」


「離すわけないですぅ!メイジのぬくもりをね!」


「こうなったら実力行使しかないですね!今の私は本気モードですよ!」


うわ、そういえばニャルの背中に羽根生えてるんですけど。あれが本気モードなんですかね?前に見た本当の姿とは違うんですかね?


「あ!メイジさん!verかわいい本気モードの私の雄姿を見て惚れ直さないでくださいね」


「こいつずっとやかましいな……」



………

……



side クトゥルフ



「さて、ニャルも吹き飛ばした反動も治ったみたいですし、私も追いかけましょうか」


ハスターに追い付くための速度を出すため、出力を最大限にニャルを送りだした。しかしその反動で少しばかり硬直していたが、それも回復しメイジを取り戻そうと動き出そうとしていた。


「ニャルはうまくいきましたかね」


あの腹黒のことだ、足止めはできているだろう。


「二人が戦っているところを不意を突いてメイジを奪い去る……これで完璧ですね」


やはり、旧支配者だからなのか誰も互いに協力しようとしていない。ちなみにニャルも二人でハスターぶっ潰してから不意を突いてメイジをさらって独り占めしようとしていたりする。


「……ん?」


ふと、クトゥルフが元きた方向を見る。


「遠いけど……何か向かってきてる」



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