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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
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閑話~最近影の薄いかもしれない全能神との旅行、温泉街編part7~

ケーブルカーは結構現代的なデザインの列車でした。ということで早雲山駅に到着。ここからはロープウェイに乗り、大涌谷を観光……予定でしたが。


「ここは更に景色がいいので飛んでいきましょう!」


ということでここはスキル使って特別な景色を楽しむようです。富士山見えるみたいじゃん!凄い!


ということで認識阻害してロープウェイより高い場所を飛びました。というかさっきからずっと富士山見えてるよ!そして天気がいい!けどすんごい硫黄のにおいがするね。多分あちこちから上がってる煙の臭いかな?


「私、この世界確かに作りましたけどこうやって自分の創造物に肌で触れることなんて少なかったんですよ」


「……つまり?」


「私はなんて綺麗な物を創ったんでしょうか!自画自賛したいと思います!」


むふーっと胸を張るソウちゃん、というか全部ソウちゃんが創ってたんだね。日本はアマテラスが管理してるらしいしアマテラスが創ったと思ってたけど。


「アマテラスが創ったものなら私が創ったものです。もともとアマテラス創造したの私ですし」


間接的に創ったってことですか?


「実質私が創ったようなものです!」


へぇーすごいなぁーーーーーあ、これからこの旅行で心読むの禁止ね。


「え"」



………

……



大涌谷の名物と言ったら「黒たまご」が有名で、大涌谷の温泉で生卵をゆでると温泉の成分が科学反応して黒く変色するんだそうです。


そして今売店で黒たまご購入してきました。うわ、ほんとに真っ黒だよ。墨でも塗ったかってくらい真っ黒の卵だ。そして熱い!


「ほらほら、手に耐熱施して剥いて食べましょう。塩ももらいましたし」


手に耐熱を施して、普通にゆで卵のようにヒビを入れて剥いていく。


「へー中は白いんだ」


外は真っ黒だったが中は真っ白の普通の卵だ。


「味とか違うのかな?」


がぶりと頭からかぶりつく。うーん……


「これ普通の卵だ!」



卵おいしかったです。



………

……



はい。卵食べて富士山見てたら日が落ち始めました。これから強羅に戻って宿にチェックインするだそうです。今回行く宿は実際に日本人が経営してるところなので


「迷惑かけないようにね!」


「私は全能神ですよ!マナーぐらいありますし!というか私一番偉いので何やっても許されますよね!」


「暴君禁止!」


「なんでですかぁ!」


これは宿の人大変案件かもしれないと思いながら、山を下る電車に二人で揺られている。

新しいPC買ったら快適でルンルンです。

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