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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第4章【冒険者生活セカンド】
32/368

~アステラNo.1冒険者~

ほいほい、メイジさんです。

最近自分への指名クエストが多くて困ってます。

中でも多いのが貴族からの依頼です。

剣を教えろだとか、魔法を教えろだとかですねぇ。

その中でも一番ウザかったのが『その剣を寄越せ』とかほざいてきたクズですね!

まぁ今そいつは女王にチクって罰を受けてますけどね。


…いい加減この口調疲れたからやめる。



「ご主人様、またもや指名クエストです。」

「多すぎるっ!俺は便利屋じゃないんだぞ!」


毎日毎日依頼クエストばっかりで休みが存在しない!

日本人の俺には最低週1休みを要求する!



………

……



「というわけで俺に対する指名クエスト制度を変更しよう!」

「何を言っとるんじゃお主」


というわけで俺たちはシューンの元に来ていた。


「俺に対する指名クエストが多すぎるんだよ!俺以外でもできる指名クエストばっかりじゃないか!」

「お主は実力、知名度でアステラNo.1じゃからのう、しかしお主以外にでも達成できるクエストが多いのも事実じゃからのう…」

「それなら一度ギルド側で精査してからクエスト受理の可否を決めるのはどうでしょう」

「ナイス!ロゼ!流石!」

「お役に立てて光栄です」

「それはいいかもしれぬな、ワシらがフィルターの役目を務めるんじゃな」


他にもメリットはあった。

最近指名クエストを独占ぎみだったが他の冒険者にも仕事が行き渡ることになる。

俺が楽して冒険者もクエストできてWinWinの関係だ。


「ただ冒険者ギルド側の手間が増えるんじゃがの……」



………

……



フィルターの効果はすぐに現れ、現在俺は家で休日を楽しんでいた。


「13対51でエクスの勝ちです」

「うみゅー!また負けたのですーー!」

「グリモは角を狙いすぎなのよ…」


メイド三人組がオセロで遊んでいる、微笑ましいな。

ちなみにこのオセロは俺が創造で作った物だ。

まぁいつか他の転移者が広めてくれるだろ。


とことん内政チートは他人任せなメイジだった。








ある日、いつも通り冒険者ギルドでクエストを吟味していた。


《薬草クエスト》《ゴブリンの討伐》《はぐれオークの討伐》

《犬探し》《ビックスパイダーの討伐》《王都までの護衛》

《メイドの募集(Sランク冒険者のお付の三人に限る)》


ロクなのが無いな、取り敢えず最後のは破っておいた。

てことなので、ハスタさんの所に向かった。


「おはようございます!メイジさん!クエストですが?」

「はい、指名依頼とかありますか?」

「少々お待ち下さい」


ハスタさんはカウンターの下のクエストリストを見る。


「えっーと、依頼されたのが43件で、ギルドで許可が出たのが3件ですね」

「依頼多いな···」

『流石私のメイジさんですね!』

「流石ご主人様です」

「すごーいのです!」

「絶対めんどくさいと思ってるでしょ」


流石エクス!可愛いな!俺の気持ちを分かってくれるのはお前だけだよ…

エクスを撫でながらハスタさんにその依頼の内容を聞いた。

エクスは『ちょっと撫でないでよ!』と言っていたが、手を振り払うことはしない、かわいい。


《女神像作成の援助》


今回降りたという創造神様の像を作成することになりました。

つきましては女神様の容姿を地上で一番お詳しいメイジ様に協力を依頼します。


五神教司祭より


「やりません」



《第二王女の護衛》


(わたくし)アイリス=インペリアルと申します。

人族の国の第二王女です。

今回メイジ様にパーティの間、護衛を務めていただきたいのです。


第二王女 アイリス=インペリアルより


「うーん、これは保留で」



《アステラ受付嬢のお願い》


お願いします!アステラの冒険者カウンターは暑くなってくると私たちには地獄なんです!

メイジさんの魔法でなんとかなりませんでしょうか!?


「…」

「お願いします!」

「「「「「お願いします!」」」」」


冒険者の対応をしていない受付嬢が全員こちらに頭を下げてきた。

たしかに今は暑い、受付嬢たちは皆汗をかいている。


「分かりました、今からやりましょう」

「キャァァァ!!ありがとうございます!!」


べ、別にあなた達のためじゃないんだからね!


『メイジさん、それちょっと気持ち悪いです』


すいません。




よしじゃあ【創造】で温度調整できる魔法陣でも作るか。


「【創造】クーラー魔法陣」


この際名前のダサさはどうでもいい、その魔法陣をカウンターの下に定着させた。


「この魔法陣はカウンターの中の気温を快適な温度まで調節する魔法陣です、今は俺が魔力を込めましたので、三日は持つと思います。魔力が切れたらギルマスにでも頼んでください」


「す、涼しいわ!」「癒される~」「これで地獄から解放されるわね…」「やっぱり『万能』なのね!」


受付嬢達は皆歓喜している。

確かにあの暑さを毎日感じるのは地獄だからな。


「ありがとうございます!!メイジさん!それでクエスト達成料は…」

「あぁ、達成料はいりませんよ、いつもお世話になってますしね」


「「「「「キャァァァァァァ!!」」」」」



こうして俺は受付嬢の好感度を上昇させた?かもしれない。


『浮気は許せませんよ?』


あ、はい。


この後メイジには『女神フルコース』がまっているのだった。

女神フルコース


六人の女神がひっきりなしにメイジと致すコース。

これを受けたメイジは次の日、一日家から出れなくなる。




FGOの確定ガチャ、いい奴出なかったら発狂しそう。

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