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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
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~闇をさまようもの~

side ニャル



「ふっふっふ、私がそんな簡単に諦めると思ったら大間違いですよ!」


尚さっきまで諦めて帰宅しようとしていた模様。そんな彼女は世にも恐ろしい邪神のニャルラトホテプ(自称)


「なんか他のふたりが本気出したりしてるみたいですし、私もメイジさんにいい所みせちゃうぞぉう!」


普段だったら『最強の魔法少女ニャルちゃん♪素敵な王子様を助けるよ♪』などやっていたところだが、今回は真面目も真面目、大真面目である。


「でも~、かといってちょっと本来の姿になるのは私が許せないっていうかぁ~、いくらメイジさんがあの姿をゆるしてくれるからといってぇ~、私はやだっていうかぁ~」


訂正、まだ真面目スイッチ入ってませんでした、きっとこれから入ると思います。


「ふはははは!可愛い見た目のままで最大級の私の本気を見せてあげましょう!」


ニャルが右手を振り上げた直後、ニャルの背中から黒い翼が生え出てくる。


「これぞ堕天使、なんてね」


いや、中二病じゃないですけどね、私。ほんとに力持ってるんですけど。


「これが私の中の1つの側面、この体での本気、みせてあげましょう」


『油断するな!奴は旧支配者の中でも屈指の力を持つ神だ!安全マージンを十分に取りながら奴を堕とせ』


……っふ『安全マージン』ですか。そんなもの私に喧嘩売った時点で取れると?


「あなたたちに恐怖と混乱を」


ニャルの目の前に巨大な門が出現する。扉には星と目が組み合わされた魔法陣のような絵が書かれている。


「かわいそうなので肉体は残してあげます」


その扉が開いたかと思うと、ニャルに向かって飛び込んでいった戦闘機たちが次々とコントロールを失ってあらぬ方向へと逸れていく。


「まぁ、精神は壊しますけど」


無人機の厄介なところは撃破されても人的被害が無い事、そのため機体が残っているならいくらでも保障が効くことである。ならば機体を操作している本体の方を潰せばいい。


「肉体より精神の方が回復はしづらいでしょう?」



side 逃走中一戦艦内



「艦長!無人機を操作していた捜査員達が!」


「落ち着け!状況を説明しろ!」


「映像、モニターに出します!」


艦長が指令室でモニターを確認する。


『……!……!……!』

『あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

『おかあさんおかあさんおかあさんおかあさんおかあさん』


言葉にならない声を発する者、ただ叫び続ける者、頭を抱えふさぎこんでしまう者、意識を失う者が多発していた。



side 旗艦ヴェンジェンス 指令室



『こちら被害多数!既に出撃した戦闘機の三割が撃破されています!』


『この短時間で三割だと!?エネルギー充填はどうなってる!』


『現在約70%!残り約15分です!』


『このままではワープまで持たない、ゴッドスリーはどうした!』


『各員敵戦力の分析を行った後接敵するとの事!そろそろ接敵する頃だと思われます!』



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