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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
318/368

~ふんぐるい むぐるうなふ~

side クトゥルフ



「ルルイエから出てきてから、何かと忙しくなってる気がします」


ため息を1つ。私、めんどくさいのそこまで好きじゃないので。


目の前に見える多くの機体と飛び交うミサイル。そして遠くではハスターが単身で敵に突っ込みその体でミサイルと機体を破壊してる。あれ、SF映画でよく見るやつじゃないですか。


まぁでも私はそんなことできないんですけどね。私にはハスターみたいにあそこまで早く動く事なんてできませんから。


「私、この三柱のなかでは一番モンスターっぽいっていうか……」


クトゥルフの体から煙が噴き出す。そして上半身、下半身の順に体が液体になったかのようにドロドロに溶けだしている。その体積はものとのクトゥルフとは打って変わり、巨大なものになっていった。


「ちょっとメイジさんに引かれるかもしれないですけど」


どんどんと体が肥大化していき、敵の空母ほどの大きさになると増大をやめ、形が形成される。


「ふふ、まぁそのことは助けてから考えますか」


クトゥルフの顔がタコのような顔に変形し、胴体も全身触手に覆われている。


『奴を落とせ!動いていない今のうちにだ!』


クトゥルフに敵艦のビームとミサイルが殺到する。


Ph'nglui(ふんぐるい) mglw'nafh(むぐるうなふ) Cthulhu(くとぅるう) R'lyeh(るるいえ) wgah'nagl(うがふなぐる) fhtagn(ふたぐん)


クトゥルフが右手をかざすと、手から大量の水が生まれる。その水は、クトゥルフの周りを覆い隠し『海』が形成されていく。


『水!?』

『ここは宇宙空間だぞ!』


「そんなの因果を曲げれば造作もない事です」


『海』が変形し、迫りくるミサイルをからめとり、ビームを反射させる。


『クソ、こちらの兵器が通用しないのか!?』


「さぁ、溺れなさい」


海のいたるところから水柱が飛び出し、戦闘機を海に飲み込む。


『クソ!だが海に捉われても、動けないわけではない!』


戦闘機は水中でも稼働可能なのか海から離脱しようと上昇を始める。


「駄目ですよ」


海の中に何かの影が見える。


「そこはルルイエ、私の許可なく動き回れると思わない事ね」


海の中には大量のクトゥルフに見た目が似た怪物たちが泳いでいた。


Ia(いあ) Ia(いあ) Cthulhu(くとぅるふ) fhtagn(ふたぐん)


次々と戦闘機、そして戦艦までもが海に飲み込まれていく。


「さぁ、メイジさんを返してもらいますよ」

クトゥルフさんの見た目は検索したら一番最初に出てくる奴のイメージで大丈夫です。

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