閑話~最近影の薄いかもしれない全能神との旅行、温泉街編part2~
「おぉ~、景色いいですねぇ~」
ロマンスカーとやらで温泉街に向かっています。このロマンスカーとやらは景色を見やすくするために窓を大きくしているらしく、外の青々とした景色が良く見える。
そしてここは先頭車両の先頭の席、一番前の特等席ともいえる。この席では前の景色を遮る障害物が何もなく、列車の進行方向が良く見える。
「なんで先頭列車に人っ子一人いないの?」
「そんなの私が運命操作したからに決まってるじゃないですか~もう、そんな分かり切ってること効かないで下さいよマスター」
「いや、先頭開いて無くても仕方ないかなって思ってたから」
「ふふん、マスターを導くのも私の役目というわけです」
先頭からの光景は普段電車からは見る事の出来ない、景色で結構新鮮だ。
「それにしても、結構道が曲がりくねってるね」
これ、常人だったら酔う人もいるかもしれない。
「山道ですからね、私からするとまがらないより曲がりくねった道の方が変化があって楽しいですけどね」
「まぁ経験したことないし新鮮で楽しいよ」
「ふっふっふ、やっぱり到着してからじゃなくて最初から始めて良かったですね」
ソウちゃんは満足気だ。
………
……
…
駅弁を頬張りしばらくソウちゃんとくっついていると、もうすぐ目的の駅へ着くとのアナウンスが流れた。
「思ったより早かったね」
「一時間半くらいでしたし、早めでしたけど良かったです」
「よし、時間に限りあるし、早く降りて観光しよう」
「はい!さーて何にいこうかなぁーっと!」