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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
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閑話~yo◯tuberメイジpart3~

side アマテラス



「はーいどうも~早朝のメイジの部屋前からこんにちは…」


小声でアマテラスがカメラの前で挨拶する。


ここは神界でのメイジの部屋の前、只今時刻はAM6:00。メイジは普段8時ごろに起きてくるのでその二時間前に配信を開始したことになる。


今回の配信タイトルは寝起きドッキリ。昔の番組でホテルの部屋で芸能人たちに仕掛けていたようなあれだ。


「ということで何でドッキリ仕掛けるかコメントで募集するわ、規約に違反しない限り再現するから私が気に入りそうな案出しなさいよね」


三回目の配信にてツンデレ女神と言われるようになったアマテラス。性格は演技でもしているのかというほどあざといツンデレをしている神と認識されている。


そしてその美しさから日本内外問わずとてつもない人気がある。そして名前が天照大神(アマテラス)ということもあってか、全国の神社から訪問を希望されている。無論行く予定は今の所無い。


「うーん、クワガタで鼻を挟む、水を頭にかける、髪を燃やす……ありきたりなのばっかりね」


『鼻つまんでキスで窒息』


「……あら、どうやら分かってる視聴者がいるじゃない……ってアメリアじゃないの」


このコメントにはスパナ(公式の視聴者のようなもの)が付いており、アメリア本人がコメントをしていた。


「ふっふっふ……いつか寝たまま不意打ちでキスされた恨みを晴らしてくれるわ」


そう言ってアメリアは部屋の扉を開けようとするも……。


「む、いっちょ前に鍵してるじゃないの」


メイジが鍵をかけている理由は主にニャル、というかその一点のみである。ニャルの力を封じるためにソウちゃんに協力してもらったためニャルでも開けることはできない。


「……ん?と思ったら開いたわね」


まぁそういうことである。ソウちゃんは優しかった。


扉を開けるとベッドで仰向けに眠っているメイジの姿。コメント欄はこれから起こるセンシティブ?惚気?ドッキリシーンに興奮する者やスパムを送る者や暴言を送る者など、視聴者が6ケタを超えているので当然ではあるが毎回コメント覧は大荒れである。


アマテラスは抜き足でメイジに近づく。メイジは気配に気づくことなく目を瞑っている。


「覚悟しなさい、普段やられてばっかだから少しはやり返してあげるわ」


鼻を摘み、唇を奪う。尚、復讐2割、私欲8割の行動である。


「…………んうう?」


(んふぅ……)


悲報アマテラス、キスに夢中になり鼻をつまむのを忘れる。それどころか自分が呼吸を忘れて息が苦しくなる。


「……ぷっはぁ!?……も、もう一回……」


こうして第三回配信は只の大惚気配信となり、しばらくキスして満足したアマテラスが我に返り慌てて配信を止めるオチになった。

最近甘いの書いて無かったね。

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