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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
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~犠牲の上に~

side 旗艦ヴェンジェンス 指令室


二機の零戦が空母に突っ込み、艦橋が爆発した。零戦が二機突っ込んだ空母には大きな穴が開いている。


『うわぁーっ!』

『キャーッ!』


空母の館内では零戦の衝突によって出来た穴から乗組員たちが次々と宇宙空間に放出されていく。


『くそ、退艦急げ!』


ニャルの第一次攻撃による被害は空母一隻、艦載機(無人機)35機、そして乗組員たち。


『クソッ!!』


両手を前のテーブルに叩きつける。


犠牲を生まないなんて事は不可能だとわかっていた。唐突にはじまったがこれは戦争だ。しかし失ったもの達の『命は蘇生』できる。しかし一度死ぬ苦しみを味わっている。


『どうして奴は自身の配下を犠牲になど出来る!自爆特攻なんてただの自殺ではないか!』


それが邪神とでも言うのか!ふざけるな!


『……引き続き救護を進めたのち全速離脱!無人艦を前面に押し出しこれ以上被害を何としても抑えよ!』


side ニャル



あっまい、あんまぁいですねぇ!!敵の指揮官はぁ!上に立つ者がそこまで臆病では勝てる戦いも勝てなくなりますよぉ!


とはいえ。私の目的はメイジさんの救出。とてもとても思慮深い私ならこの事も容易く想像できます。『メイジさんを救うのに失った命があればメイジさんはきっとショックで責任を取ろうとする』。私はいまメイジさんを取り戻して褒めてもらうためにやっている訳で。という事だからメイジさんを傷つけるわけにはいかない。


本来なら使い捨てにする配下達だけれどメイジさん最優先という事で復活させてあげます。まぁつまり『後で蘇生するから今いくらでも使っても良い』って事ですねぇ!


「続いて第二次攻撃急げ!このまま私だけが功績丸儲けでメイジさんといちゃいちゃパーティナイツですよぉ!」


ニャルが第二次攻撃隊を発艦しようとしたその時。


ドドドドドッ!


どこからともなく発艦しようとしていた艦載機達が発艦前に爆発炎上する。


「むっ、空母01の艦載機が」


恐らくこれをやったのは。……艦隊の周りを高速で移動する三つの機体。



………

……


side 旗艦ヴェンジェンス 指令室



『ゴッドスリー!敵出撃前艦載機15機を破壊!』


『引き続き攻撃を継続、敵艦隊の攻撃能力の撃滅を進めよ!』



side ニャル


じゃかあしい奴らですね!あの三機、明らかエースが乗ってる機体じゃないですか!何としても今堕としてください!敵機にぶつかってでも!あの三機を早く落とさなければ後々に響く予感がします!


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