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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
301/368

~大戻し祭り~

side 謎の黒幕



『スキルジャマーはうまく機能しているみたいね』


『ああ、苦労した甲斐があった』


ここは旗艦ヴェンジェンスの指令室。ヴェンジェンスは艦隊の中央に位置しており、周りには数百の艦隊がヴェンジェンスを囲むように展開している。


『スキルを妨害した反応を確認』


『先ほどに引き続き観測系のスキルだろう、無視しろ。無効化できないスキルの反応があれば報告しろ』


『うまく、行くかしらねぇ』


『いかせる、まず一度目のワープだ』



………

……



side 地獄の一丁目メイジ



メイジしってる、小学校の頃の友達が電車で吐きそうになったら上を向いて出た瞬間飲み込めばいいって。そんなことできるわけがないって?その友達めっちゃ頭よかったから多分いける。


というかそろそろ本当にヤバイ、のどの奥にいる気する。さっきからめっちゃ唾液も出てくるしタイムリミットは迫ってる気がする。


「(社会的に)死んでたまるかぁぁぁぁ!!!」


上を向け、今だったらできる気がする!吐いた瞬間飲み込む!吐いた瞬間のみこむぇぇぇぇぇ………


虹色の濁流が室内に放出される。そりゃあ無重力だから上向いても放出されるよね……。


『衛生度低下を確認、洗浄を開始します』


うげぇ……口がきもちわるい……。胸が苦しかった……。


うお、なんか声が聞こえた。もしかしてまた超絶科学技術か?


部屋の上部に穴がドット上に出現し、そこに虹色液体がどんどん吸い込まれているではないか。す、すげえ、ブツはもちろんにおいも完璧になくなった。


「すげぇ~」


誘拐されてるというのにこの男、感動しっぱなしである。



………

……



side 謎の黒幕



『報告!メイジの部屋で洗浄機能が作動しました』


『洗浄機能?それがどうした?』


『どうやら体調悪かったようで……戻してしまったようです……』


『……どうしてそうなった?担当の係員はどうした』


『担当は第一種警戒態勢にて同室にはおらず、医務室にて待機しておりました』


『呼び出しボタンはどうした』


『あの椅子にとらわれているので押せなかったものと』


『……係員は医務室からメイジ専属にし、最優先をメイジの保護として行動させろ』


『はっ』


……メイジ、あの忌々しい物体からはやく開放させてやらねば。


『椅子の解析はどうなってる』


『難航している模様です、100%ニャルの魔力からできており、それを分解する方法がいまだ見つかっていません』


『ぽっと出め、どこまででも邪魔をするか』

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