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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
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~お前のせいじゃないんかい~

side アマテラス


メイジが何者かに攫われている中、ニャルとアマテラス&アルケーの戦闘はいまだに継続していた。アマテラスはニャルが操る触手を根こそぎ切り飛ばしていく。触手は地面から生えており、切っても切ってもそばから生えてきてニャル本体にダメージを与えている感覚は無い。


先程までの近接戦闘はお遊びだったの?全くもって戦闘をしている気がしない。


明らかに時間稼ぎ、全くもって真面目に戦っている気がしない。


「ふふっ、思った通りで行ってニヤニヤしてますよ~?」


「こっちはイライラしてるんですけどねぇ?」


再度の剣戟を見舞うが、結果は変わらず。そして魔法をぶつけるが、それもすべて触手で相殺される。あれを無効化しなければ撃破は難しい。


「アルケー!あれなんとかできないの?」


「見たところあれはニャルの権能だからのう、抑えようとしてもその間に無力化されるだけだとおもうのう」


「そうですよーこういう間にも粛々とセシリアが……あれ?」


「あ!凄いのじゃリナ!」


様子を見てみるとメイジの周りに不審な影が四つ。そしてリナも倒れている。


「あちゃ~あの子やりますね?今度スカウトしに行こうかな?」


「余裕そうにしているけれど、これでセシリアの脅威からはメイジさんは守り切ったわよ」


「うん?まぁそれだったら私がセシリアに変わって……ってあれ?」


「ってはぁ?」


「どういう事なのじゃ?」


不審な影の一人がメイジにスプレーのようなものを吹きかけると、メイジはガクリと頭を落とし、意識を失ってしまう。


「「「は?」」」


そのまま四人はイスごとメイジを持ち上げる。


「は?どうなってるのよニャル!アンタあんな奴らまで協力してるの?」


「あんな奴しらんですよ!ってこのままじゃ連れてかれちゃいますって!」


四人組はどこかにつながるゲートに入ろうとしている。


「おいニャル!早く止めにいくのじゃ!」


「いやなんか私の作った世界が侵食されてて干渉できないんですけど!」


「権能でもなんでも作って阻止しなさいよ!あんた神でしょ!」


「それ言ったら貴方達もでしょうがぁ!」


「転移も出来ないのかのう!?」


「あの空間が私の管轄から離れました!もう転移もあの世界削除も私の手には負えません!」


おそらくあの四人組がしでかした事。創造神と邪神を欺くなんて一体何者……。すると四人組の中の一人がゲートに入る前にくるりと後ろ側を見ると、口を開いた。


『これでメイジは我々の物、いつまでも独占しておけると思うな』


そう言い残したのだった。

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