閑話~学校パロディ36~
「んほぉぉぉぉ!!!追い詰めましたよおおおおおおおおおおお!!!!」
校舎の突き当り、逃げ場のない場所まで追い詰められてしまった、あと30秒。
「なんでってこんな目に……」
「それは私があなたを愛おしいからですよおおおおおおおおおお!!!!」
多方から多数のニャルが同時にこっちに向かってくる。地獄絵図すぎるぅ!
「メイジさんのハジメテを貰うのは私ですよぉ!」
「は?私に決まってるんですけど?」
「うっそぉん!?私って話じゃないんですかぁ!?」
「世界で一番優先されるべきなのはこの私ニャルさんじゃないですかぁ!」
「すきすきちゅっちゅらぶびぃーむ!!!」
「あっそこの私!でしゃばりは許しませんよ!?」
「そういうあんたもですよぉ!?」
「あんですってぇ!?」
どこどこぼこぼこポカポカ!
目の前で多くのニャルがギャグマンガチックな喧嘩を始めた。醜い、醜いぞこいつら!
「なんで私同士が喧嘩してるんですかぁ!?」
なんか本物らしきニャルがきたぞ。この惨状を見て頭を抱えているみたいだ。
「私でもそうなるってなに肯定してるんですかぁ!ってあれ分身じゃなくて別世界線の私なんですか!?私の命令聞いてたわけじゃなくて全員欲望に任せて動いてただけなんですか!?」
5……4……3……2……1……
『おるらぁ!いくつ目になるか分からないソウちゃんへの貸しの報酬だ!受け取れ!』
【ステータスがこの状況を何とか出来るレベルまで上昇しました】
なんだそのテキトーな通知!何とか出来るならいいけどなぁ!
「なんとかできるってどういうことだぁ!?」
身体能力上がってる気がするけど!目の前で喧嘩してるニャルが多くて通り道無いんですけど!
「あ、なんか身体能力高まってるっぽいですよ!ほら!私達喧嘩しない!後で公平にじゃんけんです!」
「最初にぺろぺろするのは私ですよ!」
「ファーストキスは私のです!」
「最初の『ピー』は私のです!」
「『ピーーーーーーーーーーーーー』」
放送禁止用語すんごいなぁ!
【目標の難易度上昇を確認、ステータスを上昇します】
うおおおおお!?なんか更に身体能力が上がった気がする!さっきテキトーとか言ってたけどごめん!なんとかなりそうだわ!
『だから言ったろ!』
『残り40秒』




