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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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~アルケーの婚約大作戦!part72 ~

side リナ


「申し訳ありませんセシリア様、メイジ様の身の安全の為、妨害をさせて頂きます」


「リナさん……?貴方せんの……いえ、愛に満ち溢れていた筈では?」


「アマテラス様が治癒してくださりました、メイジ様が不浄(・・)の液体に侵されるのを阻止するために尽力致します」


「ふ……じょう……?」


セシリアの頭に青筋が浮き上がる。


「今……なんと言いました?」


私の目的はあくまで時間稼ぎ、メイジ様をお守りし、助けまで耐える。そしてあわよくば……いえ、これは只の理想。このような手柄を得られる機会を逃すわけにはいきません。そして、あのような野郎に先を越されるのは絶対に許せないでございます。


「メイジ様を不浄の存在である貴方からお守りすると言ったんですよ?」


「わ、私が……愛情をこめて……作った……あいえ◯をぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


セシリアが叫んだかと思うと、地面に蠢く黒い霧のような物体がセシリアの体にまとわりつく。


「力がぁぁぁぁぁぁあふれますよぉぉぉぉぉ!!!!!!」


黒い霧がまとわりついたと思うと、セシリアの魔力が増大する。そして、セシリアの見た目は変化し、サキュバスのような見た目に変化している。


「邪な魔力に負けましたか」


「メイジさぁぁぁぁぁぁん!今解放してあげますからねぇええええええええええええ!」


セシリアは胸の間からステッキを取り出し、こちらに構えてくる。


「何からですか?」


そして一体何から解放するというのか?


「勿論、あなたという魔の手からですよぉ!!!『クリムゾンフレア!』」


「見た目、あなたの方が魔の手ですけどねっ『アイスカスタール』」


セシリアのステッキから出現した青い炎はリナに向かって一直線に向かってくる。リナは両手を合わせ掌に魔法陣が浮かぶ。浮かんだ魔法陣から、大きな氷の結晶が出現し、青い炎に向かって突撃する。


氷の結晶は青い炎ぶつかると、ジュッと氷が解ける音がするが結晶によって炎の軌道は逸れ明後日の方向へ飛んでいく。


やはりニャルによって強化されている、この炎もいなすのに結構の魔力を使ってしまった。やはり倒すことはできない。あわよくば、とは思ったけれど耐えるので精いっぱいそうだ。


「好き好きちゅっちゅラブビーム!さっさとメイジさんわたせやこるぁ!」


得体のしれないどす黒いハートをまとった光線が幸運にも私を外れ、地面に命中する。


すると命中した場所は石に変化している。


石化の光線……当たったら一発でアウト。どれくらい打てるのかはわからないけれど、避けるしかない。


「好き好きちゅっちゅラブビーム!」


再度放たれる光線を飛びのき、回避した。その後見上げた時に、セシリアの体に再度黒い霧がまとわりついた。


「ん~♪これで何度でもメイジさんへの愛をささやけますよぉ!」


おそらく魔力は無限らしい。

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― 新着の感想 ―
[一言] アルケーの結婚作戦長過ぎやで........ 面白味が無くなってきたので早く次の章を出してクレメンス!
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