~精霊との契約~
今回は短めです。
その日の夜、俺は宮廷の演習場で有り余る俺のスキルを確認する。
今回はエルフの国と言うことで精霊関係にすることにした。
精霊関係のスキルは【精霊魔法】【精霊召喚】が主なスキルだった。
他にもスキルはあったが今使うとしたらこの二つだろう。
【精霊召喚】
自分に見合った精霊を召喚する。
召喚された精霊は自動的に契約される。
【精霊魔法】
精霊と連携する事で発動できる魔法。
威力は魔法より高いが精霊に渡す魔力は多い。
属性は契約した精霊のものになる。
「よしグリモ、エクスちょっと離れててくれ、スキル使うから」
グリモとエクスは俺から離れる。
「【精霊召喚】」
地面に巨大な魔法陣が出現する。
それは虹色に輝いており今まで見た魔法陣の中でも最大のものだった。
更に天から光も降り注ぎ始め、なんとも神々しい召喚になった。
その魔法陣の中心にメイド服を着た美しい女性がその場に現れていた。
髪は虹色に輝いており、髪はポニーテールに結ばれていた。
瞳も同様に虹色に輝いていた。
彼女はこちらに歩いてきた。
そしてメイジの前で跪く。
「召喚に預かり参上しました、私は全ての精霊を司る精霊の神祖『ロゼ』と申します。現在からご主人様に使えさせて頂きます。」
「お、おうよろしくな、メイド服を着ているってことは家事とかってできるのか?」
「はい、ご主人様の役に立てるように先ほど学習してきました」
「そうか、じゃあそこにいる二人の指導を頼む、二人共俺の精霊で黒髪のがグリモ、白髪のがエクスだ。」
「よろしくなのです!」
「よろしくお願いするわ」
「畏まりました、では早速二人を指導いたします、こちらにどうぞ」
二人を引き連れたメイド三人衆はどこかへ向かっていった。
【神眼】で見た彼女のステータスはこうだ。
ロゼ
年齢???歳 ♀ 種族 亜神精霊50% 神50%
【ステータス】
Lv.∞
体力 ∞/∞
筋力 ∞/∞
防御力∞/∞
運 ∞
魔力 ∞/∞
神力 4500/4500
【スキル】
全属性精霊魔法(神) メイド術(神)
擬似神格化(-) 神眼(極)
【加護】
創造神の加護(大) 膝枕の亜神の加護(極)
【称号】
亜神・精霊の神祖・強さを極め過ぎた者・メイド長・メイジの眷属・女神に愛されし者
【スキル詳細】
全属性精霊魔法(神)
・精霊の神祖のみが使用することのできるスキル、全ての属性の精霊魔法を無制限に使用することができる。
メイド術(神)
・メイドが持っているスキル、その中には料理・気質・房中術・掃除などが含まれている。
うん強い、アルケーから寵愛もらう前ぐらいの俺ぐらいだ。
てか亜神だし。
俺はとんでもない精霊を召喚してしまったようだ。
あははははははははは………大丈夫か?
………
……
…
その後精霊王からまた呼び出しがあった。
「どうやらまた世界樹の神力が減ってきているのです」
世界樹の神力がドンドン減っていっているそうだ。
まだ原因は不明で、この前補給した分でしばらくは大丈夫だが、これが続くとまた補給が必要だそうだ。
その説明が終わった頃に謁見の間の扉が開く。
「ご主人様、本日の指導は終了しました」
「「はひゅ~」」
俺のメイド達三人である。
グリモとエクスはバテバテである、相当ハードだったのか?
「し、神祖様!?」
「精霊王ですか。今の私はメイジ様のメイドです」
「メイド!?あなた様がですか!?」
「はい、私はご主人様に忠誠を捧げておりますので」
これはめんどくさいなぁ。
「ご主人様から『面倒だ』のオーラを感じました、では失礼します」
「「失礼します」」
「では、行きましょうご主人様」
「お、おう···調査は俺がしときますので···」
俺達は俺の部屋に向かった。
「ではご主人様、何でもお申し付け下さい」
「「お申し付け下さい」」
おお、グリモとエクスがメイドっぽくなってる、まだそんなに経ってないのに。
「じゃあロゼには世界樹が何で神力が減ってるか調査してもらえないか?」
「承りました、それで私の雇用条件なのですが···」
雇用か、考えて無かったな、メイドなんだし、報酬は必要か。
「分かったいくら欲しい?」
「では1週間に1回神力1000程で」
「へ?神力?お金じゃ無くて?」
「はい、神界では神力がお金代わりなので···今から初任給頂きますね?」
「え?それはちょっと、せめて明日────」
·········
······
···
まただよ、また魔法で縛られました。
どうやら仲間には自動防御は設定しないと発動しないようだ。
これは神力を譲渡出来るスキルを作るしか無いね。
俺は強く決意した。
新連載を開始しました。
弓無しの弓術士
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