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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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~アルケーの婚約大作戦!part61 ~

実質休暇のようなニャルとのデートの翌日に、またこの悲惨なパーティが再開されるのか。


「む、メイジ。顔色が悪そうじゃな」


隣にいるアルケーは何やら空に向かって手をかざし、何やら作業をしているように見える。なんかSFの戦艦の管制室感ある。


「いや、昨日がアレだったから」

「九割ニャルとセシリーのせいだと思うんじゃが」

「それは正解」

「じゃが安心せい」


隣には同じように作業をするニャルの姿がある。


「ぶー」


訂正しよう、アルケーが手で操作している物をニャルは足で操作している。めっちゃやる気なさそうに。


「なんで私の担当が参加者の管理関係なんですかー!メイジさんと直接関係ある仕事じゃないとやる気が出ません!」

「さっきのご褒美がこの仕事の報酬って聞いたけどね?」


更に隣で何かの作業をしているアマテラス。仕事モードのようで黄色いモン◯ターをそばに置いて仕事をしている。


「うぐぐぐぐ……あれは途中でメイジさんに妨害されて十分に堪能できなかったんですよ」

「あの後全能神様と部屋で正座させられてたけど嬉しそうだったじゃないかの?」

「それはメイジさんからのご褒美であってこの仕事をする上での全能神様からの報酬は不十分なんですー!」

「昨日一日一緒にいたのに?」

「うっ」


一日デート。それをデート相手であるメイジ本人から指摘され強く出れないニャル。あのデートはニャルも生まれてから一番幸せな時間だった。そのせいで出されると弱い。周りにライバルがいる状況で昨日の事を出されるといくら『我が道を行く』なニャルでも針の筵になる未来が見える。


「わ、分かりましたよ。メイジさんがそういうなら……」

「頑張ってね」

「はーい」



………

……



「なんか、メイジってニャルに甘々じゃない?」

「やっぱりお主もそう思ったか」


メイジがこの仕事部屋からいなくなった後、その部屋にはアルケーとアマテラスとニャルだけが残った。


「え?」

「ニャルはメイジにえぐい事をしているのになんだかんだメイジは普通に接してるしのう」

「それになんかさっきの会話が恋人っぽかったわね、許せないわね?」

「えっ!そう見えましたか?」


ニャルは嬉しそうに身をくねくねしている。それを見た二人は目をしかめたが。


「うえへへっへっへへへへ」

「気持ち悪いのう」

「気持ち悪いわね」


その言葉が耳に届かない程今のニャルは満たされていた、色々と、そりゃ色々と。妄想とか。


「みゃ、脈ありますかね?」

「ん?どうかのう?」

「まぁ頑張ってみる事じゃの。何事もチャレンジしてみないと分からんからの」

「うっす頑張ります。そしてアメリアから見事正妻の座を奪って見せます!」

「ま、まぁ頑張りなさいよ?」

「はい!」


意外とこの三人の仲は悪くは無いようだ。

次回『生ASMR対決』

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