表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
260/368

~アルケーの婚約大作戦!part58 ~

「奇麗……」


落ちた桜の花弁を摘み、再度周りを見渡す。スマホを取り出して写真をパシャリ。桜の木と自分を映して自撮りをパシャリ。


うん、とてもはしゃいでいる。(見た目だけ)年相応の女の子の動きをしているのなか?ともかく、喜んでくれてよかった。


「メイジさーん!すっごくきれいで!それで!それで!」

「そんなに焦らなくてもいいから。見てるだけで凄く楽しそうな事は分かったから」

「はい!楽しいです!奇麗です!」

「せっかくだからここでお花見でもしようか」

「わーい!」

「確か向こうに大きな枝垂桜があった気がするからそっちに行こう」



………

……



両面に桜が満開に咲く桜並木を歩いていくと一本の大きな枝垂桜が姿を現す。


「あれ?この子にはまだ花が付いてませんね?」

「まだ振りかけてないからな。ほら、やってみて」


隣にいるニャルに灰を渡す。すると彼女はてってってと駆けていく。


「花を咲かせましょう!」


バッと灰を青々とした木に振りかけると、みるみるうちにつぼみが、そして花が咲いていく。これまでの桜とは違い、自分の目の前まで枝が伸びている。


「この桜大きいし近いですねー」

「品種が違うからねー」

「近いからかなんか花の匂いがする気がします」

「よし、この下で桜見ながらご飯でも食べよっか」

「はーい!」


と、いう事でお花見が始まりました。ブルーシートを敷く。


※現実ではしてはいけません


「ニャル飲み物とか何かするか?」

「私お酒飲みます!メイジさんも飲みます?」

「いや……俺はやめとくよ」


まず未成年だし……それに良くない記憶もあるしね。


「じゃあこのお酒飲んどきますねー!」


そして何やら青い瓶を取り出しラッパ飲みし始めた。なら俺は桜っぽい飲み物を飲むことにしようかな。


桜の塩漬けが入っているさくら茶。昔飲んだ記憶があるけどどんな味だったかな……?


「魚の出汁がでててやっぱりこのお酒はおいしいですね!」

「何かおつまみでも食べるか?」

「わーい良いんですか!」

「とりあえずここら辺を……」



(主にニャル一人が)飲んで騒いでのお花見が始まった。



………

……



「そこで私は配下に言ってやったわけですよ!地球でメイジさんの家族の安全を守っとけって!」

「お、おう」

「更には家族に何かあったらもう二度とおめーらの所に降臨しねーから!って!!」


なんかニャルは裏で色々やってたみたいだ。


「うへへへ……えらいですか……えらいって言って下さい……」

「え、えらいえらい……」

「うへへへへ……」


要望が来たので頭を撫でてあげるとお酒で赤くなった顔が更に赤くなる。


「これ薄い本とかにある導入シーンでお持ち帰り前みたいですね!」

「何を言ってるんだ?」

「このまま私はメイジさんの逞しいモノで蹂躙されてしまうのですね……」

「ニャルの中のお前はどういう風に見えてるんだ……」

「あはは……メイジさん二人で写真撮りましょう写真!」


脈絡が無い、何時もの事だけど。


ニャルはスマホを取り出し隣に座る。内カメラを起動する。


「はい!チー……ズッ!」


シャッターが斬られる瞬間にニャルは勢いよく此方側に振り向き、唇が俺の頬を触れた。


「お、おま」

「やったー!これ、一生の宝物にしますね!」


ニャルは画面を見て嬉しそうに笑うのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ