~世界樹の治癒~
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くっ殺さんに連れられて、俺達はエルフの王の謁見の間に来ていた。
謁見の間は人族の王宮のよう···ではなく、森の様な場所だった。
中に土と木々が生えており、その中の開けた場所に1人の女性が座っていた。
「はじめまして、メイジ様、私はエルフの森を治める精霊の王『エルフィ=メイデン』と言います」
「よろしくお願い致します」
その女性は長いエメラルドグリーンの髪を持っていた。
瞳は翠で、森の女王としての威厳を出していた。
「敬語はやめて下さい、貴方は私達と同じ神なのですから」
「神?」
『メイジさん、その人は下界で精霊を治めている亜神です』
亜神か、そう言えばさっきからアメリア達と同じオーラを感じる気がする。
イメージとしてはスー〇ーサ〇ヤ人みたいな感じ。
「分かった、俺のことはメイジでいい、今回は世界樹を治してくれとのことだが?」
「はい、私はこの『世界樹の精霊』です。最近、私の神力上限が現象してきまして、同じ亜神であるメイジ様に回復して欲しいのですよ。世界樹の精霊である私が回復すれば世界樹も回復します」
「分かった、治療の方法は?」
「私を『抱いてください』」
「ファッ!?」
『分かっていましたが⋯許容出来ませんねぇ』
「な、何を言っておるのかっ!精霊王っ!」
「精霊王様···なんて事を」
「抱くってどういう事なのです?楽しいのです?」
「グリモはまだ知らなくていいわ···」
いや!?何でこんなことに!?
他に方法は無いの?
せめて、触れて神力供給とか···
『···ありません』
救いはないね、他に亜神とかいればいいのに···
この依頼は受けるべきではない、浮気になりそうだし
『1番いい解決方法があります!···少し待ってて下さい』
あー嫌な予感しかしない。
これ降りてくるでしょ、絶対。
ほら、天から光が降って来たし、もー。
「「め···女神様!?」」
「アメリア様···」
「私が言うことはただ一つ!私が一緒なら許してあげます!ただしこれっきりですよ!」
天使のような笑みを浮かべながらとんでもないことを呟いた。
え?これって俺には拒否権ないわけ?
「メイジさん?後で私と二人でもう一回ですよ?」
「···はい」
拒否権はないね、慈悲はない。
「分かりました·········他の方はよろしいので?」
精霊王さん?その無駄すぎる気使いはなんですか?
まぁさすがに他にやる人なんていないだろう。
「流石に私はちょっと」
うんうん、流石に姫騎士さんはね、マジよかった。
「ワ、ワシはメイジのこ、恋人じゃし?······優しくしてくれの···?」
あのシューンがあんなことを…錯乱してるのか?
「抱くってなんなのです!?楽しそうなのです!グリモもするのです!」
「グリモ!?なんて事を言ってるの!?する筈が無いでしょ!?」
「むぅーっ!!やるのです!お願いなのです!アメリア様っ!」
グリモはぷくっーと顔を膨らませたあと、そう言った。
「はぅっ!?···························メイジさんごめんなさい、負けました」
「負けちゃダメだよ!?流石にグリモはダメだからね?」
「グリモがやるなら私も···いや、でも···」
カオスすぎる、もうどうにでもなれ!
·········
······
···
どうしてこうなった。
あの場にいた全員としてしまった。
全員である、精霊王とアメリアはともかく、シューンは初めてで恥ずかしそうだった。
グリモとエクスは······ごめんなさい、汚してしまいました。
驚いたのが、途中、あの姫騎士が参戦してきた事である。
行為を興味があって見ていたところ、発情し、参戦してきたらしい。
姫様なのに大丈夫なのか?その、貞操とか。
抵抗は出来なかったの、だって?
神の力で作られた鎖で拘束されました。
「何で、こんなことに···」byシルフィード
「メイジさん!夜もまたやりますよ!」byアメリア
「···よ、良かったのじゃ···」byシューン
「ふぇ~気持ちよかったのです、またするのです~」byグリモ
「ご主人様~ご主人様~えへへ~」byエクス
「滾りました」byエルフィ
グリモとエクスはとにかく可愛かった、それだけ。
1番問題があるのがエクスだ。
している内にどんどんデレデレになり、結局1番楽しんだのがエクスだった。
罪悪感半端ねぇ、俺ってロリコンだったのか?
エクスは行為の余韻が残っているのか、先程から腕に絡みついて離れない。
仕方が無いので、そのまま客室へと向かう。
当然、客室は分かれていた。
因みにアメリアには丁重に帰って頂いた。
「はぁ~」
「どうしたのですご主人様?」
「ご主人様~~えへへ」
「エクスちゃんがご主人様にデレデレなのです!」
俺はベットに座り、エクスとグリモを撫でてやる。
「「えへへ」」
はぅっ!?
俺はこんなに可愛い2人を汚してしまったのか···うわあああああああああ。
ごめんなさい。
そのまま罪悪感に浸りながら1時間ほど撫でていると急にエクスがビクッと震えた。
「お?どうしたエクス」
「·········わ、私はなんて事を···はう~」
戻ったらしいな、正直あのままでも可愛いが普通のエクスが一番可愛いし。
「さっきの事は忘れなさい、い、いいわねっ」
「さっきのエクス可愛かったけどな~」
ちょっとイジワルしてみる。
エクスは頬を赤らめたあと、ぷいっと後ろを向いた。
「うるさいっ、さっきの私の方が可愛いですよっ」
「いや?さっきのエクスも可愛かったけど普段のエクスの方が可愛いぞ?」
「······ありがと」
エクスは照れくさそうにそう言うと剣に戻ってしまった。
因みにグリモは寝てしまったので、剣に戻しておいた。
·········
······
···
次の日、俺は昨日一線を超えた姫騎士と向き合っていた。
昨日約束していた手合わせである。
昨日の1件ですっかりうちのメンバーとは打ち解けていた。
まぁ色々したしね。
「では、行きます!」
「こい」
シルフィードはこちらに向かって駆け出す。
レイピアをこちらに向けて突いてくる。
俺はそれをグリモカリバーで受け止める。
────キィン
その瞬間、レイピアがボロボロと朽ち果てていった。
「はぁ?」
「あ···そうだった、グリモカリバーには相手の武器を崩壊させる能力があったんだ」
『えへんなのです』
『恐ろしいわね』
俺、この世界に来てから戦いっぽい戦いしてないな、大体一瞬でカタが尽くし、やっぱり神ってのはチートだな。
それに使ったことのない【擬似神化】とかあるし、使ったらもっと強くなりそうだな。
俺はこの体のチートっぷりを噛み締めた。
ロリと致したメイジは死ね。