閑話~学校パロディ26~
「あら?どうしました?二人とも?」
ソウちゃんが先程からジト目でこちらを見ている二人に目線を向ける。
「いえ……」
「別に何も……」
「ははーん?」
ソウちゃんがニヤニヤして二人を見ている。二人でゲームしてる時もこんな表情をしていたのだろうか。
「さては嫉妬でもしたんですか?もう、手が早いですねマスター」
「え?いやいやいや?全然そういうんじゃないですから!」
「そうよ!別にコイツとなんて何も無いですよ!」
「名人さんと……なんて……そんな」
ソウちゃんはその反応を見てずっとニヤニヤしているだけだ。
「まぁマスターならそんなこったろうと思ってました。このスケコマシめ」
「ス、スケコマシ?」
「まぁ良いですよ?私、負けるつもりありませんから?」
ズビシと二人に向けて宣戦布告のような事を言うソウちゃん。
「それに"コッチ"では最初が良いですから……ね?」
なんか意味深な事をソウちゃんが言ってる、怖い。
「で、本題ってなんでしたっけ?」
「あっ、そうでした」
そうだった、ソウちゃんの登場が衝撃的すぎて本題を忘れてた。この部活の名前を決めるんだった。
「因みにどんな案が出てるんですか?」
「『ミリ◯ンゴッド』とか『オカルト研究部』とかですね」
「どういうネーミングセンスしてるんですか貴方達……」
頭を抱えるソウちゃん。それについては否定できない所が……。
「分かりました!でしたら日本語から離れてみるのはどうでしょうか?」
「英語とかで決めるって事でしょうか?」
「そうですね。英語とか響きがかっこいいドイツ語とか」
ドイツ語は中学二年生の男の子キラーだよね。よくアニメとかの詠唱に使われてるし。
「『ミリオ◯ゴッド』も英語じゃないですか!」
バーンとドヤ顔してMILLION GODを掲げるアマテラス。どんだけ金ぴかが好きなんだよ。
「英語だとしても流石にそのネーミングはないんじゃないですか?そして活動内容からもずれてますし」
「ぬぐぐぐ……」
流石にその名前は反対ですね。
「この感じまた今日決まらないわよ?」
「ですね……インスピレーションが全く降りてきません」
「はぁ……今日もこんな感じで解散かぁ……」
「あ、マスター。そこのお菓子食べたいです」
ソウちゃんはそのまま居座ってくつろいでるし。
なんだかんだでその日も名前が決まらず放課後が過ぎてしまった。
アマテラスはスロット大好き!というわけではありません。只金ピカが好きなだけです。