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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
253/368

~アルケーの婚約大作戦!part52 ~

「おーなかーがすーきーまーしたー!」


あーたーまーのーうえーでさわがないでくれー。


「メイジさん!ご飯!ご飯食べましょう!」

「でもそんな時間か」


スマホで時間を……って時止まってるんだった、わっかんねぇや。


「ニャルさん何か食べたいものある?」

「え?私ですか?」

「だってこのデートは元々ニャルの為のデートだからね!」

「うーん……」


メイジの頭の上に組んだ腕をのせ悩むニャルさん。重みが増えたね。


「メイジさんと食べるなら何でもいいんですけど……そうですね……」


ニャルは随分と悩んでいるようだ。うんうん唸っている。



………

……



随分と長く悩んでいるようで伏見稲荷大社のある稲荷山の山頂までたどり着いてしまった。


「あ、ほらニャルここが頂上だよ」

「うーん……あ、付きましたかっと」


稲荷山の山頂である一ノ峰に到着した。


「あら、なんだか素朴なところですね」

「おい、一応神様がいるところなんだぞ」

「神ならメイジさんの上にもここの神よりずっと格が上の可愛い神がいるじゃないですか」


ちょいちょいとニャルは上からほっぺたを指でつついてくる。や、やめい。くすぐったい。


「というかメイジさんだってそこらへんにいる神より断然格がつっよい神ですからね」

「そういやそうだった……」

「強大な力を持つメイジさんはその力の扱い方に気を付けてくださいねー!これはかわいい後輩系(?)嫁候補(?)美少女邪神ちゃんからのわりかし真面目な忠告です」

「肝に銘じときます……」

「ついでに私が世界で一番かわいくてメイジさんが世界で一番愛してるって事もお願いします」

「そんな肝は存在しません」



………

……


ゆるりゆるりと下ってきまして。下の方、本殿辺りについた頃。


「決めました!!!!」

「お、やっとか」


遂にニャルとのお昼御飯が決定したらしい。


「うどんで!」

「うどん?」


まぁ確かに日本食ではあるけど。


「はい!さっきまで視界が赤だらけだったんで!」

「赤いうどんなんてあったっけ」


某インスタントコンコーンッ!しかおもいつかないけど。


「いえ、目茶苦茶に七味入れるんです」

「えぇ……」

「なんかで見た気がするんですよねーうどんが真っ赤になって悶絶してる人」



………

……



とゆー事でニャルの希望のうどん屋さんにきました。


あ、もちろん店員さんも動いてないし食べ歩き同じ感じでうどんを用意しました。それに加え、エビ・ナス・大葉、それに海苔なんかもありました。海苔の天ぷらなんて食べたこと無いね。


「では!」

「「いただきます!」」

「そして流れるように開幕七味ぶっぱぁぁぁぁ!」


ニャルは席についている七味の蓋を外し、使い切りタイプとして使用した。


その赤い暴力によってうどんはみるみるうちに赤く染まっていく。


「では実食!」


ニャルは勢いよくうどんをすする。


「ゲファ!」


うわ、美少女が出しちゃいけない声出してふき出した。


「ゴッホ!ゴホ!」

「ほら!牛乳だ!」


冷たい牛乳を生成し、ニャルに手渡すとニャルは一気にそれの飲み干した。


そして落ち着いたのかこちらを見て、こう言った。


「……ここで一句」


『おうどんは


七味が沢山


地獄だね』


「いや、どういう事やねん」

「なんか言いたくなりまして」


ニャルさんは辛いのか口を開けて荒く息を吐いている。


「で、どうすんだ?この赤いうどん」


多分俺も食べられないぞ。


「らいじょーぶれす。時間戻しまふから。それっ」


うどんの中にはいってる七味がみるみると元の容器に収まっていく。


強大な力って便利だね。

あぺたのしかー

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― 新着の感想 ―
[一言] 私もあの人好きですよ!
2020/07/03 16:37 とあるイギリス好きの誰か
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