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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第3章【エルフの森】
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~エルフ達が住まう森へ~

PV・ブックマークありがとうございます(´ω` )

翌日、俺と2人のメイドは仕事を受けるため冒険者ギルドに訪れた。


2人も可愛いメイドを連れている俺はやはり視線を受けている。

そのうち、暗殺とかされそうで怖い。


『メイジさんには自動防御と自動反撃が有りますから不意打ちでも大丈夫ですよ?』


そうなんだよ、俺には敵の攻撃が全く聞かない上に、自動反撃しちゃうからな~、チートかな?


『チートですね、地上でメイジさんに勝てる奴はいないです』


やったぜ────泣きたい。


俺達はクエスト依頼ボードへ向かう。


「あっ、メイジさん!」


うさ耳の獣人、ハスタさんがこちらに駆け寄ってきた。

うさ耳が可愛い。


「おはようございます、ハスタさん。」


「はい、おはようございます、先程ギルドマスターからメイジさんに指名依頼が有るとの事でしたので、案内しますね」


シューンからの指名依頼?

うへぇ、面倒くさそう。

時間がかかるのは嫌だぞ、戦闘なら多分一瞬だけど。

まぁ移動も転移で一瞬だしね。






「お主に頼みたいのはワシの故郷に関する事なんじゃ」


「故郷?」


「ほら、ワシってハーフエルフじゃろ?だから故郷はエルフの森なんじゃ」


エルフか~なんか凄い弓とか精霊とか使いそう。


「そうか、で依頼って何だ?」


「エルフの森に先祖代々から植えられている『世界樹』なんじゃが、最近調子が悪いのじゃ。お主光属性魔法得意じゃったよな?」


「あぁ多分光属性魔法は全部使える」


「なら話は早い、お主の転移でちゃちゃっと治してきてくれぬか?報酬は···エルフの森の精霊王に相談だな、最低でも1000万アルは下らないだろう」


「あぁ、いいよ、じゃあ今すぐ行こう」


「あ、ワシも同行するのでな、ちょっと待っておれ」


シューンは奥に準備をしに行った様だ。


「エルフの森か···観光でもするか」


「エルフの森···精霊がいるって聞くわね」


「楽しみなのです!」


『ぐぬぬ~私もメイジさんとデートしたいです!』


女神達は毎日日替わりで搾り取られている、色々と。

今日は確かアフラクの日だ。

正直、天国だ。


「ちょっと···変な事考えてるんじゃ無いわよ!」


おっと、エクスとグリモと女神達とは念話リンクしてるから会話が出来るんだよな。

そして全員俺の心を読める、怖い怖い。


「待たせたのじゃ···、そう言えば今日から増えたそのメイドは誰じゃ?···まさかまた剣とか言わんじゃろ···?」


「そのまさかだ、エクスちょっと頼むよ」


「仕方がないから変わってあげる」


ポンッ


エクスがエクスカリバーへと変化する。


「こ、これは聖剣エクスカリバー!?···はぁ、またもやお主はこんな怪物の剣を···処理に困るじゃろ···天使族に何を言われるか···」


「まぁ、何とかなるさ、じゃあ行くか!」


······


「エルフの森の名前ってなんだっけ···?」


「···閉まらないのぅ」


「カッコ悪いのです~」


「情けない」


『『スピリットミアスト』です、マスター』


ナビありがとう!俺の味方はお前だけだよ、愛してる。


『···!マスターの為に』


「じゃあ仕切り直して!【ワープ】スピリットミアスト!」


4人はその場から転移した。



·········

······

···



「ほお~凄いな」


「綺麗···」


「はわ~凄いのです」


「やっぱり綺麗じゃな~」


そこは緑と水の都だった。

家は木を利用し、自然と調和している。

町の中心にドデカイ木がある,

あれが世界樹かな?


世界樹はエルフの森が作られてから、植えられている神聖な木で、その樹齢は2000年以上前と言われている。

世界樹には害意がある生物を結界によって、森から遠ざける力を持つらしい。

そのため魔物が滅多に寄り付かず、冒険者ギルドでは討伐依頼は滅多にないらしい。


「一応、エクスとグリモは剣になってくれるか?身分証明出来るもの持ってないだろ?」


2人を剣に戻し俺の腰に差す。

二刀流とか、カッコイイな。


俺達は門番にギルドカードを見せて、中に入った。

門番は俺達がSランクのギルドカードを見せるとギョッとしていたが、騒ぎを起こさずに中に入れてくれた。

中は多くのエルフで溢れかえっていた。

エルフは誰もが美男美女で羨ましい。

一部のエルフの周りには光る球体のような物が舞っている。


「あれは?」


「あれは『精霊』じゃの、使役すると精霊魔法が使えるぞ」


精霊!精霊魔法とか俺も使ってみたいかも!


「精霊って俺にも使役できる?」


「無理じゃな、精霊はエルフの才能ある者にしか懐かんからのぅ、因みにワシは無理じゃったのぅ」


エルフには適性と言うものがあり、それは『精霊』『魔法』『弓』に分かれており、シューンは『魔法』だったそうだ。


『因みにメイジさんは2人の精霊を使役してますよ?』


え?そんな事した覚えが無いんだが···


『グリモちゃんとエクスちゃんです。あの2人はメイジさんがスキルで作った精霊ですよ』


な、何だってーー!?

こんなに可愛くて精霊だと!?

もっと可愛く見えるじゃないか!


「グリモとエクスって精霊だったんだな···」


エクスが剣から戻る。


「あら、言ってなかったっけ」


グリモが剣から戻る。


「精霊って何かカッコいいのです~」


「何じゃと?精霊はエルフにしか···いや、メイジなら有り得るのか···」


2人が剣から戻った事で、周りのエルフ達の目がこちらに向いた。


「剣が人に?」「あれって『万能』じゃないか?」「あの2人可愛いな」「ちっちゃくて可愛いわね」


「いかん、人が集まってきた、宮殿へ向かうぞ」


よし、ならスキル使って早く行こう。


「よし、飛んでいくわ、エクスとグリモは剣になって」


再度エクスとグリモは剣になり、俺の腰に差す。


「飛ぶ?どういう事じゃ?」


「こういう事だ」


俺はシューンをお姫様抱っこして、【飛行】を使う。

ついでに【隠蔽】も使った。


「のじゃっ!?」


「大丈夫、落ちてもダメージ無いから、【隠蔽】使ってるし」


「そういう事じゃない!高いのじゃぁ~!」


ナビ、こっちの方向でいいか?


『はい、世界樹の方向に向かって下さい』


ほいっ了解。

俺達は世界樹の方向に飛んでいった。



·········

······

···



世界樹の近くに降りた。

世界樹の周りには防壁が築かれており、門番も先程より重装備だった。


「着いたぞ」


「つ、着いたか、じゃあ入るぞ」


俺達は門番に身分証を出し、宮殿内へ入った。

宮殿は世界樹の幹の一部を使用していた。

エルフの女性騎士が宮殿を案内してくれる。


『ふわ~きれ~なのです!』

『木の中って涼しいのね』

『神界にはこんな大きな木は無いですねぇ、今度植えましょうか』


念話組は各々この宮殿を楽しんでいる。

宮殿の中は広く、壁は全て世界樹の木で出来ていた。

メイドさんは皆エルフで美人だった。


「この宮殿は世界樹の木をくり抜いて作った宮殿で、1500年前に世界樹の精霊に頼んで作らせてもらったそうだ」


エルフの女性騎士が説明してくれる。


「申し遅れました、私第一王女の『シルフィード=エルフシフ』と言います、以後お見知りおきを、『万能』様と『水王』様にお会い出来て光栄です」


えぇ?この人姫だったのか、しかも騎士っぽいから姫騎士かな?

くっ殺が似合うな。


「久しぶりだのう、シルフィ、あれから強くなったかのぅ」


「はい!先日宮廷精霊魔導師を倒しました!」


「おお!やりおるのぅ!」


「はい!その···『万能』様!この後少し手合わせをお願い出来ないでしょうか?」


「ええと、俺は精霊魔法とか分からないぞ?」


多分【全能】に含まれてるから使えるとは思うけど、まだ詳細を見ていない。


「いえ、剣の手合わせです、『万能』様は現在魔剣グリモカリバーをお持ちになっているとか。私も精霊剣士なので、是非メイジ様とお手合わせを!」


「はい、俺で良ければ」


「ありがとうございます!しかし、メイジ様の腰にはもう1振り剣があります、もしかしてそれは···」


「あぁ、紹介するよ、2人とも人化してくれ」


2人が剣から人化した。


「はじめましてなのです!魔剣グリモカリバーです!」


「はじめまして、聖剣エクスカリバーです」


2人のメイドが姿を表した。

いつ見ても可愛い。


「な、なな、精霊!?それも人化する事ができる!?」


「2人は剣の精霊らしいです、一応俺が主人ですね」


「人族が精霊···有り得るかぁーーーー!!!!」




くっ殺さんの悲鳴は宮殿に響き渡った。

長くなりそうなので切りました。

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