閑話~学校パロディ24~
「マスター……なんですぐに思い出してくれなかったんですか?」
「い、いや……ってその何時ものふざけたメンヘラムーブやめて下さい?」
ニマニマ動画で二人で生放送をしている時にソウちゃんがネタにしていた事。生放送中に俺に対して『そうやって私以外の人に媚売って!』とか『なんで私だけを見てくれないの?』などのメンヘラムーブをよくしていた。
「えっへへ、久し振りにマスターに会ってはしゃいじゃいました」
「えっと……色々気になるのですが、何故名人さんをマスターと?」
先程からソウちゃんがマスターと呼んでいる理由は……。
「私がそう呼びたいからです!それ以外の理由はありません!」
実際には配信内で何かの罰ゲームを掛けてゲームで対戦して俺が勝った時に『マスター』と呼ばせることを要求したところソウちゃんがめちゃくちゃに『マスター♡マスター♡』と言って煽って来てめちゃくちゃに焦った覚えがある。そしてそのあとソウちゃんがふざけてマスターとしか呼ばなくなってしまった悲しい思い出がある。
「と言うかなんでソウちゃんが理事長なんだ?」
「話すと一週間ぐらいかかりますけど良いですか?」
「ア、ジャイイデスー」
昔仲のいい友人だったために近況は気になるが、まさかここまで可愛く美しいなんて思わなかった。
「オフラインで会うのは初めてですね?」
「そ、そうだね?」
「生の私はどうですか?」
「どうって?」
「可愛いですか?奇麗ですか?」
……その言葉をソウちゃんが言った途端、アマテラスとアメリアがキッとこちらを見つめてきた。
「いつも声は可愛いけど実際はどうかなって煽ってたじゃないですか、感想をどうぞ?マスター?」
「……」
あの時煽ったツケがここででてくるか……、そして引き続きにらんでくる二人……。正しい返答ってなんだ?