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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
241/368

~アルケーの婚約大作戦!part43 ~

side ニャルラトホテプ


【初日】


はぁ……またこの罰ですか……まぁ経験あるんで慣れたもんですけどね。まぁ一種の休暇だと思って軽ーくひねってやりましょう。


この日は謎空間にくつろぐためのスペースを作り終わった。



【10年】


「う~ん」


普通に暇だ、やることがない。まぁこういう罰なのだから仕方がない。メイジさんとの妄想を紙に綴って一兆年頑張るとしましょう。


【10000年】


あーメイジさんに会いたいです……フツーにつらいですねこれ。前ならこんな事なかったのに……メイジさんのせいですからね……。


【1億年】


もうニャルメイ(ニャルとメイジのカップリング名)妄想本と小説と漫画とボイスドラマとアニメとドラマも完結したのに……。会いたくてもうキッツいです。あはは……。


【520億4732万3829年】


「ブツブツブツブツ……ブツブツブツブツ……」


メイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさんメイジさん……。


メイジさんの匂いを嗅ぎたい、嗅ぎたい嗅ぎたい、舐めまわしたい舐めまわしたい、◯したい◯したい



………

…… ※一人でだーいぶセンシティブな事してます


【9838億4836万3211年】


メ……イ……ジ……………。




………

……



【現在】


檻の中、一兆年のメイジロスト地獄を味わったニャルは心身共にやつれていた。言葉も出ず、目も死んでいる。



………

……



side メイジ



いる……いるよ……これまでのニャルと雰囲気が全く違うけど。隅で体育座りしてる……。


「……」


何時もは俺の前だとメチャクチャテンション高く迫ってくるのに……一兆年なんて計り知れない時間を一人で過ごしたらこうなるのか?


「ニャ、ニャル?」

「……?」


ニャルはこちらを虚ろな目で見上げるのみ。


「……ニャル?」

「……ニャル?」


言葉を繰り返すのみ。頭を撫でてみる。


「あ、あ、あ、あ、あ、あ……」


そこで気づいたようで、ニャルは涙を流し始める。


「あぁぁぁぁぁぁぁ~!」


柵ごしに頭を撫で続けるメイジと泣き続けるニャルの姿が会場で見られたという。

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