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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第3章【エルフの森】
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~聖剣エクスカリバー~

ブックマークありがとうございます(。-`ω´-)

四種族祭から、1ヶ月経った。

俺はアステラで冒険者を続けていた。

国からのお触れは出され、大々的に『万能』とされた俺はアステラで一番の有名人となった。

更に、Sランクに昇格したので、アステラの高難易度クエストは全て受けられるようになった。

所持金も増え今では9億4000アル位だった気がする。


今日はアステラで家を買うことにしたので、シューンからオススメされた不動産屋に向かっている。

勿論、人化したグリモカリバーと一緒だ。


「おっ『万能』さんじゃん!今度また冒険者ギルドで宴やってくれよなー」

「私は何度でも言います、シューンちゃんから手を引きなさい、yesロリータ、NOタッチ!」

「アレが『万能』か、見た目は強そうじゃないんだけどな···」


すっかり有名人となった俺は歩いていると良く声を掛けられる。

悪い気はしないが、恥ずかしい。


歩くこと5分···俺はシューンに紹介された不動産屋に辿り着いた


「いらっし···『万能』様!?」


「シューンの紹介で来た、家を買いに来たんだが···」


中には多くの客や定員で賑わっていたが、俺が入った途端一斉にこちらを見た。


「ご主人様は人気者ですね!」


かわいいっ!説明不要!


「只今支配人を呼んできます、少々お待ちください」


俺達は近くにあったソファに座る。

無論グリモカリバーは俺の膝の上だ。

可愛い。


「グリモはどんな家がいい?」


俺はグリモカリバーの事を『グリモ』と略して呼んでいる。

流石に毎回グリモカリバーと呼ぶのは長ったらしいからな。


「広い家がいいのです!ご主人様の偉大さを示せる大きな家がいいのです!」


「それは管理が難しいんじゃないか?いくら何でもグリモだけじゃあ無理がないか?」


「それならもう1人メイドを増やせばいいのです!私みたいな剣のメイドがもう1人欲しいのです!」


この可愛いのがもう1人が増えるのか?

よしやろう、すぐやろう、今日帰ったらやるか。


グリモをアイテムボックスに入ったお菓子で餌付けしていると、3角眼鏡を付けた色々とツンツンしている男性が出てきた。


「いらっしゃいませ、本日はご来店誠にありがとうございます。私、支配人の『テシドール』と申します」


「メイジです、今日は家を買いに来たのですが···」


「承りました、ではこちらにどうぞ」


俺達は店の奥のVIP席のような場所に連れられる。


「お掛けください、して、どのような家をお求めでしょうか?」


「なるべく広い家で頼む、風呂は絶対に欲しいな、予算は8億アルまでなら出せる」


「それでしたら···こちらなんてどうでしょう」


紹介されたのは大きな屋敷、風呂も大きく、庭まで付いていた。

部屋数も10部屋あり、冒険者ギルドからも近く理想の物件だった。


「いいな、これにしよう」


「しかしお客様···この物件は少々曰く付きでして···」


でたよ曰く付き、いい家に限って問題がある。

テンプレだな。


「ゴースト系のモンスターでも居るのか?」


「この物件は五年前まで伯爵家が所有していた別荘でして、そこで浮気した伯爵が正妻に刺されるという事件が発生してから、あの屋敷には不可解な出来事ばかり起きまして···」


「大丈夫だ、浄化すれば問題無いだろう、いくらだ?」


「宜しいのですか···お値段は1000万アルになっております、元々は3億アルなのですが、曰く付きなのもありまして、お安くなっております」


その場で白金貨10枚を支払い、家の鍵を貰った俺は貰った地図に従い、屋敷に向かった。



·········

······

···



いやー予想以上にでかいわこれ、二階もあるし。

庭もでかいし、掃除したらいい家になりそうだ。


「じゃあまず【パーフェクトプリフィケーション】」


屋敷に天から光が降り立った。

中から悲鳴が聞こえ、浄化は終了した。


「【洗浄】【状態保持】」


屋敷の掃除と状態保持の魔法を使う、これでグリモとこれから増えるメイドさんの負担が減れば良いのだが···


「流石ご主人様なのです!」


グリモが隣でピョンピョン跳ねている、可愛すぎる。


『それは私も同感ですね』


同士よ。



·········

······

···



料理を【創造】で作ってグリモと仲良く食べた後、もう1人のメイドを呼び出す事にした。


「【武器】」


今度は金色の魔法陣から光り輝く剣が出てきた。


「綺麗なのです!」


「【神眼】」


聖剣エクスカリバー


世界的に有名な聖剣、1000年程前に空から突如降ってきたとされる聖剣。

『世界最強』の力を持っているとされる。

この聖剣が刺さった場所は祝福され、500年程、豊かな土地になったとされる。

この聖剣には意思があり、使用者は聖剣の意思によって決められる。

この聖剣を本当に使用できたものはいない。

天使族の王宮の地下で封印されていた。



あちゃー、また王宮に封印されてたのか。

まぁ仕方がない、可愛いメイドの為なら犠牲はいとわないさ。


『あっーー!その剣!私の管理下にあった剣です!』


アメリア···貴方もか。


まぁいい、早速剣を取ってみるか。


俺はエクスカリバーを掴む。


『貴方が私の使用者?』


「あぁ、宜しくなエクスカリバー」


『ふん、まだ認めた訳じゃ無いから、ちょっと貴方のステータス読ませて貰うわよ?』


「あぁ」


エクスカリバーは俺のステータスを見ているようだ。

俺のステータスは結構ヤバめだけど大丈夫かな?


『······ふ、ふん。合格としてあげましょう』


「そうか、宜しくな、因みにそこにいるのは君と同じ剣のグリモカリバーだ仲良くしろよ?」


『へ?あの娘が?どう見ても人じゃないの』


「俺のスキルで人化したんだよ、今からエクスカリバーにも人化してもらうからな」


『本当!私やってみたいことが······こほん、いいわやって』


「分かった、【擬人化】」


ポンッ!


エクスカリバーの周りが煙で包まれた。

煙から出てきたのは白髪のショートカットのメイドさんだった。

見た目はグリモと同じくらいの年齢に見える。


「これが、私···」


「こんにちはなのですよ!私はグリモカリバーなのです!よろしくお願いするのです!エクスカリバー!」


「貴方が魔剣グリモカリバー?とてもそうには見えないけど···、宜しく」


2人は仲良く談笑しているようだ。

仲が良くて何よりだ。


「ほら、お風呂湧いてるから、2人で入ってきな」


「いいのですか!?ありがとうなのです!ご主人様!」


「お風呂!?···ありがとうご···ご主人様」


はうっ···心が浄化されるようだ。

ここは天国か?心地がいい···


『メイジさんが昇天しそうに!?戻ってきてくださーい!』



·········

······

···



俺は1番大きな部屋で寝ることになった────が隣にはグリモとエクスが、何でもさっきまで怨霊が居たこの屋敷は2人とも怖いらしく、今日だけでも一緒に寝ようと言って来たのだ、天使か。


その時のエクスの赤い顔は堪らなかった、普段ツンツンしてる娘の可愛い部分なんて早々見れるもんじゃないからな、天使だった。


『さっきからメイジさんが2人のことにしか頭に言ってません~嫉妬しますね~』


アメリアとは可愛いのベクトルが違うんだよ。

恋人たちは『愛してる結婚したい』で、グリモとエクスは『可愛がりたい』だからね。

1番愛してるのはアメリアだから。


アメリアが悶え始めた、こうなっては暫く戻ってこないだろう。




こうして俺は聖剣エクスカリバー(かわいい)を手に入れた。

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