閑話~学校パロディ22~
り……が…名人さん…を付ける……て』
『大丈……ら……名…さん』
先程からクラスの女子生徒たちが心配そうな目でこちらをチラチラ見てくる。やはり原因は昨日聞いたここの理事長の事なのだろうか。というか部活に所属したことがバレたのか?どういう情報網があるのか、女性って怖い。
『そうだ、女性は怖い、十分に注意しないと食われるぞ』
別世界線の俺から警告が届いた気がする、心にとめよう。
うん、まぁ一度会ってみてから考えよう。今日も『名前決まってない』部の集合はあるし、顧問らしいからいつか来るかも。
『そうやってフラグ立てるとすぐ来るぞ』
はい、自分もそんな気がしますよ、異世界の自分。
嫌?な予感を抱えながら放課後までの授業を消化するのだった。
………
……
…
「と!」
「いうことで?」
「名前を遂に決めるわよ!」
どんどんぱふぱふ~!とラッパを鳴らし喝采を上げる。
「ていうか普通に『お悩み相談部』とかでいいんじゃないの?」
「そんなありきたり過ぎる名前嫌よ!」
「でもこれ以外に名前があるのか?」
「私の名前が神様の名前だから『ミリ◯ンゴッド』とか!」
「止めよう」
そのうち『ハ◯デス』とか『ポセイ◯ン』とか言いそうだから怖い。
「はい!はい!」
元気よくアメリアがピンと手を上げる。
「私は『オカルト研究部』がいいと思います!感動すると思います!」
「それは図書室でいろいろ起きそうだから却下で!」
「メイジさんは我が儘ですね……」
おかしいなぁ、一応アメリアとアマテラスの身を案じたのになんで俺が攻められているのでしょうか?
「やっぱり私達では名前を決めるのには不可能なのかしれないわね、いいわ、本人もうずうずしてるみたいだし最終手段を使いましょう!」
はい、来ました。これは理事長が来ますね分かります。そろそろ俺も話の流れがつかめてきたかもしれません。
いやです、怖いです。と言うかドアの直ぐ前に気配がするし、目茶苦茶存在感あるし!
今更ですけど!(エクスクラメーションマーク)の全角半角は全角で初期からやってるので全角で続けます。