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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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閑話~学校パロディ20~

side 名人


「で、この『名前決まってない』部に名前を付けるわよ」

「え?名前を付けるんですか?」

「そもそも何をする部活なんだ?」

「あら、そんなの決めてないけれど?」


アマテラスは座布団の上で余裕綽々だ。


「まずそれを決めないと名前を決めるなんて無理だろ」

「じゃあまぁ、そうね……毎日テキトーに集まってテキトーにわちゃわちゃして帰る。それでいいじゃない?」

「それ、部活でいいのか?」


それ、帰宅部とやってること変わらない気がするぞ。しかし、アマテラスは不満そう。


「ならあなたは何がしたいの?言っておくけれど他の男子と関わるような部活はごめんだからね」

「それならこの部室だけで出来ることか?」

「あ、私!見たことあります!小説とかでこういう時は『お悩み相談』とか『何でも屋』みたいな部活が良いって!」

「えぇ!?いやよそんなの!私、誰かもしれない人達に奉仕するなんてありえないわ!」

「でも最低限部活と呼べる事をしないといけないんじゃないのか?」

「……むぅ、ならさっきアメリアさんが言ったやつ」


アマテラスは渋々と言った苦い表情でそう呟いた。


「それってお悩み相談とかってことですか?」

「そうよ、そうだけれど!但し、女性限定でね!ここだけは譲れないわ」

「女性限定って、俺が女性の悩みを叶えられる気がしないんだけど」


性別を女性に固定してしまうと、俺が協力できる悩みは少ない気がする。女性特有の悩みが多いと思うし、そういう悩みは男の俺がいると話しずらいかもしれない。


「まぁ、大丈夫よ。あなた、有村名人ならね」

「はい、私も大丈夫だと思いますよ!名人さんなら!」

「その根拠は何処からくるんだ?」


名人がそういうとアマテラスはニマニマと、アメリアは頬を赤らめてこちらを見つめている。


「……言葉で伝えてくれないか?」

「安心しなさい、一回相談を受けてみたらわかるわよ」

「はい、それに名人さんだけじゃありません。私も協力します!」

「……分かったよ」


結局その日は役割は決まったのだが、名前が決まることは無かった。

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