閑話~学校パロディ18~
あけましておめでとうございます。
「次は私よ!」
「いーや私よ!」
うちのクラスでは俺の机の前ではないが、教室の前の方で女子生徒達がワイワイやっている。今度も休みにあそこの誰かが来てしまうのか……。こ、こわい。昨日のアレ(ニャル)があれだったし。アメリアと俺への連絡先騒動は先生達の介入によって解消された。でも今も時々鋭い目線を貰うことがある。
「め、名人さん」
そして、騒動に巻き込まれた一人、アメリア。
「こ、ここにいたら危険です。またいつ追いかけられて囲まれるかわかりません」
「え、でも先生が指導したって」
「!!と、とにかくいきましょう!」
アメリアに腕を引っ張られて教室を後にする。
なにこれ、駆け落ち?
………
……
…
というわけで、ここは和室。当然のようにアマテラスがいるわけだけど。
「遅かったじゃない」
「だ、だってですね。名人さんをこういうふうに誘って連れてくるのって恥ずかしかったんですよ」
「別に普通にここに来ましょうって言えばよかったのに」
「そ、そうでした。どうしてあんな恥ずかしい事を……」
「えぇ?なんて言ったのよ」
「『ここにいたら危険です。またいつ追いかけられて囲まれるかわかりません』って言ってたぞ」
「……なにそれ、戦場?」
「は、恥ずかしいからやめてください!」
アメリアは顔と耳を赤くし、わーわー騒いでいる。アマテラスはそれをみてケラケラ面白そうに笑っている。
「んで、話を戻すけど。なんでここに俺を呼んだんだ?」
「あぁ、それね。ちょっと貴方達に協力してほしいことがあるのよ」




