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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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~アルケーの婚約大作戦!part37 ~

『その……覚えててくれるとうれしいわ……』


と先ほどのアマテラスの言葉が脳裏に浮かぶ。覚えている、というのは何だろう。何かの約束?いや、そんな約束はしていない。俺が覚えていないだけ?いや、記憶系のスキルなどで確認したがアマテラスとの約束は無かった。


なら、考えつくのは……なんだ?思い出、とか?


いやいや、アマテラスに限ってそんなクサいことを言うなんて考えられない。だってあのアマテラスだぞ?そんな事が起こったら地球とギール共に天変地異、世界大戦勃発間違い無しだろう。


「その……メイジさん……」


声を掛けられ、見慣れた姿を視界に入れる。


「今日は、その」

「その、分かってる。俺も、二人きりがいい」

「はい、待ってますね」


アメリアとそこで別れる。今日は久しぶりに二人きりの時間を多く作れそうだ。


「さて」


なんだかモヤモヤするからアマテラスの一言についてもスッキリさせておきたいし。


『あ、マスター。アマテラスとアルケー達は向こうで大変そうなので私が宿泊施設まで案内しますね』

「あ、じゃあお願いします」

『はぁい!久し振りに『ナビ』としてがんばっちゃいますよー!』



………

……



『と言ってもただ単に転移するだけなんですけどねー。もう、もっと案内したいですのに』

「まぁ、転移なんて普通の人になんかできないから」

『あ、それとアマテラスの言葉についてはそこまで悩まなくてもすぐにわかると思いますよ』


ソウちゃんはそこでフェードアウトする。直ぐにわかる……ね。


そうして転移された先は。


「あぁ、そういう事ね」


『旅館 天草』


前にここに来たことがある、地球で。それもアマテラスと二人きりで。そして、そこでアマテラスに半ば無理やり婚約みたいな事を言われよーな?


「ま、まさかアマテラスが本当に思い出という事を重要視していたんて」


アマテラスらしくないなと思ってしまうが女の子らしいとは思う。思い出を大事にする。うん、覚えててよかった。


「いらっしゃいませ」


入って受付に行くと、流石に従業員までは再現しておらず、着物をアマテラスの部下らしき亜神が従業員をしている。


「メイジ様ですね。メイジ様には特別室をご用意しています、以前にこの旅館をご利用されたとアマテラス様から伺ってますが、ご案内は必要でしょうか?」

「いや、ゆっくり見て回りたいからいらないかな」

「はい、ではこちらが鍵です。ご夕食は夜八時にお持ちいたします。ごゆっくりお過ごし下さい」


鍵を渡される。


そして館内をぶらぶらとみて回ることにする。

平穏だ…。

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