閑話~学校パロディ17~
休日、有村宅。名人の部屋。
「はぁ~」
最近生活が一変し、少し気疲れしていると自覚している。でも、悪いものではない。確かに体力的には最近はいっぱいいっぱいで大変だけど。
手に持っているスマホに映るこれまで縁のなかった女性の連絡先、それが二つ。
『……私に対しての追及のL〇NEが多すぎて通知がすごいことになっちゃいました』
アメリアさんは、登下校中のL〇NEがかさみすぎて通信制限になってしまったようだ。幸いもうすぐ月が変わる為、残り数日の辛抱だが。
『あした登校してからでいいから学校の和室に来なさい。話したい事があるわ。それと、私と交換したのも秘密にしなさい、バレると困るから』
アマテラスはアメリアさんによると、男性と話している姿をまともに見たことがないという。男性に話しかけられても、強い口調で拒否され、まともに話ができないらしい。
そして、いつかアルケーさんが来たように家に転校生組の一人が来ているのだが……。
「名人~さーん!出来ましたよ!」
銀色の髪をたなびかせ、お盆の上におぞましい料理を乗せて入ってきた女子高生(?)
「おっまたせしまたー!『ディープワンの酒風味焼きインスマス』です!」
皿の上には巨大な魚?が活き造り?にされていた。
「こんなの食べられねーよ!」
「えー!ウチのごちそうですのにー!」
ニャルは、完全にアウトな見た目をしている魚?の切り身をぬらぬらしている謎液体につける。
「はぁい名人さん、あーん♡」
箸に掴まれた謎物質は深い魚の匂いを発している。ぬらぬらとした液体は箸の色を変色させ、虹色に変えていく。
「いや、いや、いやだぁぁぁぁ!」
「あ!名人さん!逃げないでくださいよ~!」
結局『ディープワンの酒風味焼きインスマス』はニャルが食べた。
初登場なのに名人に呼び捨てで呼ばれてるニャルさんつおい。