閑話~学校パロディ16~
アマテラスは慣れた手つきで『持っている鍵』でドアを閉め、畳の上に正座した。
「あら?なんでそんなに怯えているのよ?私、何かした?」
「い、いや。アマテラス…さんは俺たちのことを追ってこないのかって……」
「何?貴方達自意識過剰なの?まぁアメリアさんは分からなくもないけれど」
「い、いや、現に私達は先程追われました」
「ふーん……まぁいいわ。ここには鍵もあるし、退避場所としてなら使用してもいいわよ」
「え、でも鍵……」
「そのまま持ってていいわよ、ただし教室を使用する時ここを汚さない事を条件にね」
……えっ……アマテラスさんめっちゃ優しい。
(……名人さん……名人さん)
隣を見るとアメリアが名人の耳に囁いている。
(どうしてあのアマテラスさんと普通に話せているんですか?)
(……どういう事?)
(いえ、アマテラスさんが男性と話すなんて……)
(……ん?)
「二人でなーに話してんのよ」
気が付きとすぐそこにアマテラスが目の前に迫っていた。
「仲は良さそうね。これならL◯NE交換したのも真実そうみたいね」
「「……」」
「あら?あれだけ噂されてるのに知らないと思っていたのかしら?まぁ、別に知っているだけで興味はないけれど」
「あ、アマテラスさん。これにはその……」
「いいわよ、交換してるのは話さないでおいてあげる」
「あ、ありがとうございます!」
「但し、そうね……部屋の使用量と口止め料として……」
そうしてアマテラスは徐にスマホを取り出し。
そのまま、俺とアメリアと連絡先を交換した。
アマテラス「連絡先ゲットしたなら早くデートして既成事実作っちゃいなさいよ!」