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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
222/368

~アルケーの婚約大作戦!part34 ~

今日はソウちゃんがよく出てくるなぁ、と思っているメイジ。しかしこれからあのmonster二人と対峙しなければいけないと思うと憂鬱である。


『全能神はいつもマスターであるメイジさんを見ていますからね!では催眠も解除されてると思うので時間停止を解除します』


〇・ワールドが解除され、monster二人の動きが再開される。


「さて、そろそろですよね!ご主人様!」

「いや、媚薬なら効いてないけど」

「……な、なんのことですか~?ご主人様?」


ニャルとセシリーは後ろを向き、何かを話しているようだ。


(ニャル様!?媚薬が効いてないみたいですよ!?)

(むぅ、力の残影を感じますね。おそらく……あの方。仕方がありません、

セシリー、プランBです)

(はい!プランBですね。了解しました。至急全メイドに通達してきます)


『プランB』は媚薬でご主人様をメロメロにしてずっぽししっぽりヤっちまおう作戦が失敗した時の第二策。こちらもこちらで媚薬鍋に劣らない凶悪さを秘めている。


「ご主人様、しばらく私ニャルのストリップショーを」

「見ない」

「では私の配下達のダンスを」

「配下?」

「シャンタクと狩人君です」

「おぞましそう、却下」

「それでしたら何だったらいいんですか?ん?ナニ?ナニですね!ご主人様!私といっぱ」

「また今度な」

「ぶー」


どうやらニャルはなんとかして俺の気を引きたいらしい。そしてさっきいたセシリーがいなくなってるし。


「それで、次は何を企んでるんだ?」

「え?いえ?そんな企むなんて、ありませんよ〜〜?」

「今白状したら……そうだな、パーティが終わったら地球とかでデートしよう」

「……」


ニャルはこうも簡単に陥落した。大好きなメイジ(ごしゅじん様)と地球デート。テンションマックスです。もはやこのパーティ中にしっぽりするのは頭の中に存在しない。今度のデート中にメイジといちゃいちゃすることに頭を悩ませているようだ。勿論、プランBを実行しようとしているセシリーの事なんて頭から抜けている。


「……実はですね……いや、駄目です!ご主人様をちゅっちゅする同盟を裏切るわけには!」

「こ、今度膝枕追加で」

「ぐっ……」


メイジ、必死の交渉。今の地獄から逃げ出すために必死である。


「……抱きしめてください」

「……今?」

「ハイ」


メイジはまぁハグですむのなら……と手を広げる。


「……」


ポフ、とニャルラトホテプはメイジの腕の中に納まる。


「……はひゅう」


ニャルラトホテプ、至福のひと時。地球人をもてあそんで、楽しむのより、今このひと時が大切。そして……。


「すー!くんかくんか!くんくんくん!」

「あ!おい!匂いを嗅ぐな!」

「ゼロ距離ご主人様の匂い堪りません!ありがとうございます!」


ハグはやめといた方が良かったとニャルを引き剥がしながら思ったメイジであった。

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