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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
221/368

~アルケーの婚約大作戦!part33 ~

(そろそろ効いてきましたかね?)

(ご主人様の抵抗力を超えるまでの力を持つ媚薬ですが、効いてくるまでには時間が掛かります。ですがおそらくそろそろな筈です)


先程食べた鍋。あれの正体は媚薬。ニャルの神パワーを総動員し、媚薬を肉や豆腐や液体に変化させて調理した『媚薬百パーセントお鍋』である。


「ん?んん?」


こちらは当のメイジだが、ニャルの思惑通りなのかなんなのか体に異変を感じていた。体温が上がってきている。


『マスター、状態異常が検知されましたが大丈夫ですか?』

「あー、さっきの……鍋か」

『あと五分ほどすればマスターの体は完全に媚薬の効果が表れ、二人の思惑通りの結果になり、地球とギールでの中継は中断され、メイジさんは多方面から批判を受けるでしょう』

「……頭がぼーっとしてきた」

『しょうがないですねマスターは、一旦私達以外の全ての時間を凍結させます』


以前にもやったソウちゃんの『ザ・ワー◯ド』の無限バージョン。この世界に動けるものはソウちゃんが許可した者以外不可能。


『先程三日ほど私と愛し合ったのに、まだ足りないんですね?』

「い、いや……これは媚薬のせいだから……」

『まぁ私は媚薬でマスターの蕩けた顔を見たいがためにニャルの行動を黙認した責任がありますから』

「と、とにかく解除をお願い……したいのですが……」


先程からスキルなどを使用して、効果を解除しようとしているのだが全く持って解除できない。


『時間が止まってるので媚薬の効果はこれ以上進みませんよ?』

「でもこの状態でも結構キツいんですけど……」

『私がそっちに行ったら襲っちゃいますか?』

「た、多分今だったらなんとか……大丈夫?」

「これでもですか?」


時が止まった世界で現れたのは一糸まとわぬ姿のソウちゃん。


「……」

「さぁ!マスター!本日二回目!第二ラウンドと行きましょう!」

「……」

「……マスター?」

「……」

「し、死んでる……?」


メイジ、ニャルの思惑に乗らないために死ぬ気で耐えていたところに全能神の止めが炸裂。そしてメイジの精神が死んだ。つまり気絶である。


「マスター!マスタァー!」


メイジ、倒れ込み鼻血を噴出。この光景は第三者が見れば、ドラマのラストシーンに見えなくもないが、メイジの顔は何処となく幸せそうである。


「普通ならここでフェードアウトですが全能神である私に対してはそうはいきませんよ!」


ソウちゃん、全能神である力をフルに使い、メイジを治療する。


「AEDなんで必要ないんですよ!」


メイジは別に心配停止しているわけではないのだが、ソウちゃんはメイジの治療を名目に、マウストゥーマウスを行う。


しばらくすると、メイジの目がゆっくりと開く。意識を取り戻したようだ。


「ソウちゃん?」

「マスター?神の裸を見て気絶するってどういう事ですか!」


なんか、今日のソウちゃんテンション高くない?というか媚薬の効果も無くなってるし。


「ほ、ほら今は気絶してないし」

「私に魅力が無いってことですか!?全能神の力使って怒りますよ!」


このテンションがハイになった全裸のソウちゃんをなだめるのには、止まった時間の中で一時間程掛けた。

最後の言葉なかなかパワーワードな気がする。

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