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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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~アルケーの婚約大作戦!part29 ~

「……終わった……絶望だ……」


絶望するメイジ。その理由は、セシリーとニャルが同じチームという事実。因みにそのチームはチームBです。Bチームに対しては不安しか感じていないです。


今メイジの前には総勢五チームのメイド服姿の女性達がそろっている。


『ご武運を』


アメリアはメイジにそう言い残して仕事に戻ってしまった。何たることだ。助けて。


「さて、メイジ様。只今から試合会場に移動いたします。創造神様、転移をお願いいたします」

『了解なのじゃー』


すると、目の前にいるメイド達が次々に転移されている。


「メイジ様は転移されましたら屋敷にお入り下さい」


ロゼはそう言うとメイジの前でお辞儀をしたまま転移して行った。


『最後はメイジじゃぞ?準備はいいかの?』

「Bチームだけ怖い……かな」

『それに関してはどうにもならんじゃろう。諦めるんじゃな』

「えぇ……」

『今回は最低現妾が守ってやるからの。忘れてるかもしれないけど妾だってメイジの恋人なんじゃからな?』

「……ありがとう」

『それじゃあ転移するからの』


視界が入れ替わると、そこはギールにある俺の屋敷だった。


「えっと……入ればいいんっだっけ?」


寸分違わず作られているその屋敷のドアをメイジは開くのだった。





「「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」」」」


……はっきり言って驚いたし、圧倒された。日本の頃にアニメやドラマなどで見たままの光景が目の前に広がっていたからである。


「すごいな」


一番初めに試合を始めるのはAチーム。制限時間は一時間。チームのメンバーを見ると今回の参加者の中でもおとなしい女性が多いチームだった。


「あー、とりあえず自分の部屋に行ってもいいかな?」

「はい。メリー、フォート」

「「かしこまりました」」


部屋へと向かう俺の前にはメリーと呼ばれた小柄なメイドさんが、その後ろにはフォートと呼ばれたこちらも小柄なメイドさんが。


「前と後ろにいるのはなんで?」

「私が前方の警護を」

「私が後方の警護をしています」


どうやら警護をしてくれているらしい。なんだかあんまり悪い気はしないし、むしろ新鮮である。


「二人は戦えるの?」


「私は冒険者をしておりますので」


とメリー。


「肉を削ぐのには自信があります」


とフォート。


「他チームの妨害がありましてもメイジ様のお手を煩わせずに処理いたします」


アニメとかに出てくる戦闘メイドみたいだ。


「もちろん通常のメイドの奉仕もお任せ下さい」

「もちろん夜のご奉仕もいたいます」

「……とりあえず部屋に付いたら紅茶を頼むよ」

「かしこまりました。フォートは厨房でお菓子のご用意を」


少なくともこのチームはBよりは大分ましのようだ。

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