閑話~もしメイジが風邪を引いたのなら~
作者が風邪っぴきになったのでこういう閑話になってしまいました。
今日の話は本編ではありえないお話。何かの間違いでメイジが風邪を引いてしまった話です。
「あぁぁぁ」
喉に異物感が、咳も出てくる。
「ま、ま、マスターが?風邪?なんで?治らないですし……どういうことなのですか……?」
ソウちゃんも混乱しているようで、目の前であたふたしている。
ソウちゃんの神の力で治療してもらったのだ。しかし、治ったと思ったら直ぐに再発するし、よく分からない。
「こ、これは神がマスターを介護しろとの思し召し?」
「い、いや、神様は……ゴホッ……ソウちゃんじゃないか」
「……そうでした!」
ソウちゃんはいつの間にか看護婦の服装になっており、注射器を持っている。
「看護士と言ったら注射ですよね!私が存在する全ての世界の風邪に効くありとあらゆる薬を濃縮して濃縮し尽くした特性風邪薬です!」
注射器の中には玉虫色の液体が込められていた。明らかにヤバい液体であることは分かるだろう。
「ちょっとそれは……」
「大丈夫です!普通の人間なら精神的にも肉体的にも即死ですがマスターの肉体ならノープロブレムです!」
「そんなおぞましい物体を体に入れるなんてとんでもない!」
「先っぽだけ!先っぽだけですから!」
「いくらソウちゃんでもダメだ!」
「中には出しませんから!」
「それは中に出すようの道具だろ!」
「つれないですね!とっととこの神の言うことに従いなさーい!えーい!」
ザクり!
およそ注射器を刺すような音はせず、メイジの腕に注射器が刺される。
「いやぁぁぁぁ!」
「もう!もう子供じゃ無いんですから注射で泣かないでください!」
バタリ。
メイジほその場にガックリと倒れる。
「……流石にクトゥルフの化け物バージョンの足はダメでしたかね…?」
なんとも全能とは言い難いソウちゃんだった。
玉虫色の液体。
CON30との対抗の後効果発揮。失敗でSAN値チェック1D10/1D100。ダメージ1D10+10。成功、または生存で、狂気が解消され耐久力の最大値が20増加し、あらゆる疾患を治す。