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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第2章【四種族祭】
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~騒動~

ブックマーク、評価ありがとうございます!



3日目、今日は夜食にシューンと予定があるぐらいで、夜になるまでは暇なのだ。


宿の部屋で1人と一刀が話していた。

メイジは刀を砥石で磨いている。


『あぁ~そこなのです~気持ちいいのです~』


刀にとって手入れはお風呂のようなもので、気持ちいいんだそうだ。


「【洗浄】」


スキルで汚れを洗い落とす。

こういう時スキルは便利だ、まだ俺が把握していないスキルがごまんとあるからな。


今回はその第2弾。


今回のスキルは【創造】だ。


【創造】

思い浮かべたものを魔力を消費し創造する。

希少なものほど使用魔力が増大する。


これチートかな?

多分アルケーとかウラヌスが使えるスキルっぽいけど、俺の魔力の場合何でも作れそうだな。


「【創造】プリン」


俺の手のひらの上に皿に乗ったプリンが出現した。

スプーンも付いており今すぐに食べられそうだな。


···待てよ、【創造】のスキルは別に物体だけを作る事が出来るスキルじゃないんじゃないか?


「【創造】スキル 雷魔法」


【スキル 雷魔法 を獲得しました】


魔力が持っていかれる、やはりスキルも作れるようだ。

俺は日本人なら夢見たあのスキルを創造する事にする。


「【創造】スキル 擬人化」


【スキル 擬人化 を獲得しました】


【擬人化】

手で触れたものに人化のスキルを付与する。

人格を持たないものは人格を付与する。

人化は意思で解除することが出来、また人化も可能である。


勝ったっっっ!!

これは勝った。

日本人の夢が叶うのだ!


俺はガッツポーズをした。


「よし、今からグリモカリバーを擬人化するからな」


『ふわぁ~これでご主人様の役にたてるのですね!』


「【擬人化】」


ポンッ!


グリモカリバーの周りが煙で包まれた。

煙から出てきたのは黒髪のショートカットのメイドさんだった。

見た目は中学1年生くらいだ。


ああああああああああああああああああああああああああああああ可愛いいいいいい!!!


「ご主人様!」


グリモカリバーに抱きつかれる。

柔らかい。


「私、これまで全くご主人様の役にたてなかったのです!でもこれならご主人様にご奉仕出来るのです!ありがとうございますなのです!」


うん、萌えた。

なにこの可愛い生物、保護しなければ。


「分かった、これからも宜しくな」


こうして俺は可愛いメイドさんを手に入れた。






▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△




夜、シューンとの夕食に出ていた。

最終日は夜会は無いらしい。

シューンの案内で来たのは、貴族街にあるレストランだった。

そこはパスタをメインとしたレストランで、魔物や王都では珍しい魚介のパスタがあった。


俺は魚介パスタを、シューンはカルボナーラを頼んだ。


周りに他の客もいるが皆マナーを守りながら静かに食べている。

流石貴族街のレストランだな。


「いい店だな、雰囲気も悪くないし」


「ワシが王都に来た時は何時も来ている店じゃからな、味だって絶品じゃぞ?」


「そうか、楽しみにしてるよ···あーそうだ、まだ指輪余ってるんだよな」


「うん?何を言っておるんじゃ?」


「あー、世話になったからなやるよ」


俺はアイテムボックスから指輪の入ったケースをシューンに渡す。


「?なんじゃこれ?プレゼントか?」


シューンはおもむろにそれを開け、目を見開いた。


「こ、こ、これっは!」


「あー、勘違いしないで欲しいんだがこれはお礼だからな、世話になった」


王都に来る前までのアステラで、その規格外いっぷりを存分に発揮したメイジの後始末にシューンは明け暮れていたのである。

シューンの活躍なくして、メイジは冒険者を続けられなかっただろう。


「···そ、そうじゃな、ワシに感謝するが良い!ハハハ···これって幾らじゃ?」


「1000万アル」


「は?嘘じゃろ?」


「1000万アル、因みにそれの他に6つ同じの買った」


「···金使いも規格外じゃのう」


そんな時ウェイターさんが料理を運んで来た。


「お待たせ致しました、魚介パスタとカルボナーラです」


カルボナーラをシューンの前に置こうとした瞬間、ウェイターさんはシューンの後ろに回り、首に紙を差し向ける。


「動くな!これは『魔呪符』だ!こいつを張り付ければ、『水王』の魔術師生命は終わる!」


【神眼】


魔呪符(大)


体に貼った場合、魔力の容量が4000以下の魔力の核を封印する。

封印は2度と解けない。

効果が発動した対象は24時間、全身に激痛が走る。



するとウェイターは別の魔呪符をこちらに投げ渡してくる。


「お前がそれを使ったらこいつは助けてやる!さぁ!使え!」


「ワシよりお主の方が重要なのじゃ!ワシに構うな!」


······


俺は魔呪符を躊躇なく貼った。


【魔呪符を魔力抵抗により無効化しました】


魔呪符はボロボロと消滅する。


「···は?何で何も起きない?」


「俺は魔力が多いから効かないんだよ」


「はぁ···お主は···」


「クソッ!こうなったらこいつだけでも!」


その瞬間ウェイターはシューンに魔呪符を貼り付ける。

瞬間、鎖のようなものが現れ、シューンの体に吸い込まれた。

吸い込まれた瞬間、シューンは苦しみだした。


「グッ···ァァァァァァ!」


クソッ!

俺の失態だ。

俺が余裕ぶっこいていないでさっさとアイツをぶっ殺しとけばこんなことにならなかった!


「【殺気(神)】【威圧(神)】【覇気(神)】」


シューン以外を対象にして発動する。

こいつの仲間が何処に潜んでいるか分からない、普通の客には申し訳ないが眠って貰おう。


「シューンっ!」


俺は異空間を作成。

ウェイターに【手加減】を発動して、グリモカリバーで四肢を切断する。

ウェイターを異空間に入れ、死なない程度に回復させ、放置する。


シューンの体は震え上がっていた。


シューン=ローズ


魔力 0/0 (魔力封印中)


何か、俺にシューンを治すスキルは!


「【創造】『ナビ』」


【スキル ナビ を獲得しました】


「【ナビ】起動」


《お呼びでしょうかマスター》


シューンの魔力の核の復活の仕方を教えてくれ!頼む!


《検索中······マスターの【創造】により魔力の核を生成し、対象に流し込む事で新しい魔力の核を定着する事が出来ます》


「【創造】魔力核 容量8000」


魔力の核を生成する、今度無効化できるように容量を増やした。

俺の体の中に暖かいものが一つは生成される。


定着の方法はどうやるんだ、ナビ!


《対象に接吻しながら核を口を通して対象に移動させます》


俺はシューンの苦しみが取れるのならキスだって何だってしてやる。

これは俺が油断した責任だ。

落とし前を付けなければならない。


「俺は今からお前に魔力の核を定着させる」


「···い、ま?」


「あぁ···俺のせいでお前がこんなことになったんだ、お前の苦しんでる姿は見たくない」


「···わか···った」


俺は倒れているシューンの顔に近づき、唇を触れ合わせた。


「んっ!?···」


魔力の核をシューン定着させる。

定着には時間が掛かるようでその時間分、キスの時間も長くなる。


「んっ···くぅ···」


シューンの瞳から涙が零れる。


すまん、俺なんかとキスしたくなかったろうに、どうやって責任を取ろうか···


魔力の核の定着が終了し、俺とシューンは離れる。


「おっ、おっお主!こっこれは!」


俺は頭を下げる。


「すまんっ!俺とキスしたくなかっただろう!責任は取る!」


「いや、それはいいんじゃが···先程から魔力が溢れて来るんじゃが···」


いいのか···混乱しているのか?


「あぁ、それは俺が定着させた魔力の核は元のシューンの核より容量が大きいからだよ」


「いや、魔力だけでなく力も上がっているような気がするんじゃが」


「【神眼】」



シューン・ローズ

年齢259歳 ♀ 種族 ハーフエルフ


【ステータス】

Lv.81

体力 3686/3686

筋力 2569/2569

防御力2410/2410

運 51

魔力 8000/8000


【スキル】

魅了(大) 水属性魔法(極) 光属性魔法(中) 無属性魔法(小)

膝枕(攻め)(中)


【加護】

魔法の女神の加護(中) 膝枕の亜神の寵愛


【称号】

元Sランク冒険者・ギルドマスター・水王(すいおう)・魔道四天王・強さを極めし者・神に認められた者




膝枕の亜神の寵愛


膝枕を司る亜神の寵愛、膝枕(攻め)(中)を習得させる。



うわぁ···俺って膝枕を司ってるようだ、全然嬉しくない。



「···それで···責任を取ってくれるんじゃな···?」


「お、おう」


「な、ならお主の恋人にしてくれぬか?」


「へ?ど、どうして」


「···ワシは2度もお主に助けられた···魔王から助けられた時にワシはお主に惹かれた、そして今お主にキスをされて気づいたのじゃ············、お主の事が好きじゃとな」


「そ、それは···」


「だめかの···、ワシには魅力がないかの···?」


シューンは瞳をウルウルさせながら聞いてくる。


······責任を取ると言ったのは俺だ、自分で言った言葉に嘘は付きたくない。


それにこの女の子のこれ以上不安にしたくない、守ってやりたい。

これから俺がこの子のことを守るんだ。


「分かった、今からお前は俺の恋人だ、異論は認めない。浮気は許さないから覚悟しろよ?」


「メイジっ!ありがとう!」


シューンは俺に抱きつき涙を流していた。




こうして俺はまた1人恋人を増やした。




△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

sideスカム=アルベルト


そろそろあの小僧が魔力を失っておる頃だな。

魔力を失ったあの小僧は無力、後でいくらでも暗殺出来る。


王都にある自分の屋敷でワインを飲みながら寛いでいる。


突如眩い光が屋敷を襲い屋敷がだけが消滅(・・)した。


「は?なんだ?」


屋敷があった跡地に突如降りる六つの光、その中から、美しい6人の女神が現れた。


「め、女神様···」


「お前如きの存在がメイジの心を傷つけた···許さない···殺す」


アルケーが普段の声とは違う低い声でそう言った。


「「「「「殺す」」」」」





その後、辛うじて息をしているスカムが発見された。

女神様達怖スギィ!

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