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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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~アルケーの婚約大作戦!part22 ~

「もう天井の蜜のようなひと時でした」

「この二分間、絶対に忘れることはないでしょう」


二分ごとに女性が部屋から出てくる。そして、出てくる女性たちの顔は誰もが顔を蕩けさせている。この二分間で一体何があったのだろうか。メイジの膝枕はそんなに凄いのか。訳が分からないまま、放送は続いていく。


この頃には、地球の報道陣や自称コメンテーター達は今回の放送に地球にかかわる大事が発表されるわけではなく、この放送はただの惚気放送という事が分かった。


しかし、画面の奥には地球でもファンタジー小説やゲームで有名なエルフや天使や魔族などが存在する。画面の向こう側はもはや二次元、アニメの世界である。耳が長いエルフ、明らかに作り物ではない翼を持つ天使や魔族。


もし彼女らが地球に来たとなれば真っ先に研究の対象となるだろう。それについては放送外で十分議論され、先程の質問コーナーなどで各番組アカウントや単純に興味がある人々が質問していたが、選ばれる事が無かった。


「再度ご説明させていただきますが、奥ではメイジさんが膝枕されているだけです。健全ですのでご安心ください」






「有村さん……どうでっ……すか?」

「う、うん。気持ちいいよ?」


現在メイジに膝枕しているのは日本のとあるアイドル。日本では毎日テレビに一度は見かけるような有名アイドルである。キャラではなく本物の天然で人気がある。現在、とても放送には流すことができない顔をしているが。


「え、えへへ。それなら……よかったです」

「……」


こ、この膝枕はいつまで続くんだ?それにこの人、俺も元々知ってる人だし!変に緊張するじゃないか。


『はーい、終了です。ミレンさんは退席をお願いします』

「……ふぅ、では私はこれで。このパーティが終わっても私は有村さんをお慕いしていますので」


ミレンはメイジの頬にそっとキスをして退席する。


ずっとこの調子である。正直これまでより精神的ダメージが大きい。例外なく女性達が目の前で蕩けるような顔で悶えるのだ。


「め、メイジさん!」

『では34人目です、膝枕が始まってから二分間スタートです』


34人目に現れたのはアイシス。ってアイシスか!


「私は経験済みですけどメイジさんと二人きりの時間は逃す手はありませんから」

「そうか、なら膝枕しなくてもいいけど」

「いえ!膝枕は絶対にします!」

「……そうか」


アイシスはメイジに膝枕を開始し、二分間がスタートする。


「今回のパーティはとても見目麗しい方たちが多いですし、私も負けないために爪痕を残す必要があります」

「爪痕?」

「なので今から時間内ずっとキスします!」

「???????」


王女様、強硬手段に出る。有無を言わさぬ怒涛の攻撃!


ズキュウウウン!そこに痺れる憧れるぅ!


(し、舌も!?)

(膝枕してる時のキスって腰が痛くなりますね)


以前のようなおしとやかさは何処に行ったのか、そこにいるのは一人の女性であった。

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