閑話~ニャルさん、黒い企み?~
前話に色々といざこざが発生している頃、どす黒い思惑をしているニャルさんは……。
(……アメリアさんは純情ですね)
と、一人ボケっとしているニャルラトホテプ。しかし、場の空気が読める超絶有能美少女メイジさん大好き邪神(自称)は黙っている。
(……私だってメイジさん独占したいですし、他の世界を作って私と二人きりにするのです。そして、永遠にメイジさんを愛す。私なら外見はいくらでも変えることができますし……。あぁ!ならその世界に様々な私の姿の分身を配置して永遠にメイジさんを愛し続けるのです。当然飽きるなんて事はありません。それにそこの画面の貴方?ニャルさんが気まぐれだからって勘違いしてないですか?それにその世界でのとあるゲームのシナリオ達での私の扱い!私は便利屋ではないんですよ!?気まぐれって!そっちの私は凄いですね!毎日世界中で気まぐれているんですから!)
いつの間に妄想から別次元の自分への文句を吐き出すニャルラトホテプ。
(……あ、すっかり私の中の欲望をさらけ出してしまいました)
「具体的に言うとお主とは別の銀髪の神じゃがな」
「……そ、そこで私ですか!!?」
いきなり話を振られ、驚愕するニャルラトホテプ。
(あ、アブネーですね。一応聞いていて正解です)
………
……
…
(……ふぅ……さて、逆プロポーズをする時間が迫ってきましたね)
プロポーズする時の様子を思い浮かべ、手で頬を覆ってしまう。
(別の次元の私のように、幸せになれますかね……?)