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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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~アルケーの婚約大作戦!part12~

こちらはギールのメイジ。外では大々的ににメイジのプロフィールが公開されている事はつゆ知らず。のほほんとした時が流れていた。


因みに、何故メイジに外の惨状が知られていないかというと、ソウちゃんの力である。恋人達が、逆プロポーズを申し込むとメイジに知られるわけにはいかなかった。


「マジで暇だな」


と、そんな独り言を呟いてしまうほど。


「今から暇じゃなくしてあげますから」


聞きなれた声と共にアメリアが姿を表す。そしてその姿は普段見たことのないドレス衣装だった。


「アメリア……」


メイジはの無意識にアメリアに近づく。


「どうですかメイジさん?」

「今までで最高に綺麗だ」


アメリアの頬がポッと赤くなる。


「さて、その言葉は嬉しいですが、今から私と神界に行きましょう」

「あぁ、やっぱり神界だったのか」

「はい。今日は大変な一日になりますから覚悟してくださいね?」

「……え?そんなに大変なのか?」

「はい」


うえぇ、そんなの全く想像していなかったぞ。アルケーやアメリア達からも全く説明が無かったからな。


「俺もスーツでも着た方がよさそうだな」

「はい、なので用意しています」


すると、俺の服が普段着からスーツに変わる。スーツはどうにも慣れない。


「では、行きましょうか」

「ちょっと待ってくれ」


ここで、このままアメリアと一緒に向かってしまっては後悔する気がした。何故だか分からないけれど。


アメリアはメイジを聞き、足を止める。実際にはメイジの運や直感系のスキルが働いたのだが。


今日、午前中一人きりで過ごしてみて色々考えた結果。


「アメリア、伝えたいことがある」

「……え?」





side アメリア



メイジさんが何やら真剣そうな顔をしている。しかし、ここで期待する私ではありません。これまで何回も期待させてくる場面がありましたが全てドボン。多分デートしようとかそういう嬉しい誘いでしょうね!ありがとうございます!


「俺はギールに来る前にアメリアに出会った」


……ん?


「それで突然アメリアに告白されて恋人になった訳だけど」


……んん?


「正直アメリアに一目ぼれでした。今でも大好きです」


……こ、これは?


「急な事だから、漫画みたいな粋な言葉も何も無いけれど」


……。


アメリアは無意識に目に涙を浮かべる。




「アメリアと生涯離れたくありません。結婚して下さい」




顔が熱い、涙が止まらない。こ、こんなのこらえられる筈がない。




「……はい。私を……メイジさんのお嫁さんにしてくださいーーーーっ!」




泣きはらした顔で、メイジに抱き着くアメリア。それを抱きとめるメイジ。


こうして、アメリアとメイジは一歩先に進んだのである。

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