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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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~アルケーの婚約大作戦!part6~

メイジがギールに帰ってきた翌日。ロゼは慌ただしく働いている……訳でもなく。


「ご主人様、パーティの準備が終わりました」


何と、ものの数分でパーティの準備を終わらせてしまったのである。


「……早いな」

「はい、アイリス様以外の皆様は到着しております」

「じゃあアイリスを迎えに行ってくるな」

「はい、行ってらっしゃいませ」


アイリスを迎えにギールへ飛んだ。今回は直接城へ転移する事の許可を貰っていたので、城門へと転移した。転移した後の光景は、華やかなドレスを纏ったアイリスの姿だった。


「メイジ様!」

「……おぉ」


何時もドレスを来ているアイリスは、今日は一層綺麗で華やかなドレスを着ている。


「えへへ、どうですか。これ、私の勝負服なんです」

「……綺麗だよ」


その言葉を聞いたアイリスの頬は真っ赤に上気し、耳まで赤くなっている。手を前で組みもぞもぞと動かしている。


「は、はい!ありがとうございます!」

「……じゃあいくぞ。アイリスを連れて行くとうるさそうな騎士がいるし、早く行こう」

「はい、色々と今日は戦う事になりそうですし」

「戦う?」

「はい、女の戦いです」

「……そうか」


メイジは苦笑し、二人はギールへ転移した。



………

……



アイリスを連れ、屋敷の大広間に行くと小さいながらもパーティ会場が出来ていた。


「おぉ、皆来てたのか」

「あ、メイジさん!」


ハスタが出迎えてくれる。


「あれ?なんだか可愛い子が居ますね」

「ひ、姫様!!?」


ローズはアイリスに向かって跪く。


「はえー、姫様なんですかこの娘。可愛いですね!」


ハスタはアイリスの周りをうろちょろし、アイリスを観察している。頬を引っ張ったり、顔をじっくり眺めたりしている。


「あ、あの?何か?」

「ハスタ、何してんだ?アイリスが困ってるだろ?」

「でもメイジさん。新たな恋敵かもしれない相手ですよ?メイジさんモテるんですから」


ハスタのうさ耳がピコピコとメイジに突き刺さる。


「……恋敵?」


先程のハスタの言葉にアイリスが反応する。


「メイジ様、それはどういう?」

「あ、あぁそ「私、メイジの恋人です!」」


どこかでゴングが鳴った気がした。


「む、なんですか。メイジさんの恋人ですって?」

「ええそうよ。貴方はメイジのなんなの?」

「む、こ、婚約者ですけど!!?」

「…………え?」


最後の声の主はメイジ。険悪なムードになりそうでおろおろしている。


「あら、それなら貴方に耳寄りな情報がありましてね」

「……なんですかそれ」


二人はメイジから離れ、何かを話しているようだ。


「…………なら…………よ」

「……ですか!?」

「……ら……た?」

「……い…………でも……えへへ」


二人はメイジの方向を見て、コソコソ話している。


「……こわい」

「ご主人様、ファイトです」

「……おう」

「強い意思が必要ですよ」

「……そうだな」

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