閑話~学校パロディ7~
アメリアさんの看病とあの怪しい薬のおかげもあってか、次の日にはすっかり良くなっていた。それどころか普段より体の調子が良い位だ。薬を飲んだ記憶があるのかって?記憶はある。なんであんなヤバイ状態だったのか?
「原因はあの状況だろうなぁ」
結果、こうして健康に戻ったんだからオールオーケーですけど。
「何か学校でアメリアさんに会うのが恥ずかしいな」
パジャマ姿も見られてるしね。
·········
······
···
教室に着くと、ここ最近日常的になってきた美少女の人垣が形成される···なんてことは無かった。俺の周りに人垣が形成されることは無く、視界は良好だ。おー、すごい黒板までくっきり見えるぞ。
「今日はもう大丈夫なんですか?」
心配した表情で覗いてくるのはアメリアさん。
「あ、うん。看病してくれてありがとう」
「い、いえ!?私としても色々とご馳走様です」
「それで···今日は静かだな、何時もと違って」
「今は元気そうですけど名人さんあh病み上がりですからね。私からお体に障らないように言っておきました」
「···助かった、正直一人であの人数を相手するのは疲れるから」
(言えません···名人さんのエロ本情報を渡したなんて言えません···)
現在名人の元に彼女たちが訪れていないのはアメリアが渡した情報をもとに名人の好みを研究しているからである。現在学園のアイドル達は、席に座り、食い入るようにスマホを眺めている。尚、見ているのはエロ本である。
スマホを眺める彼女達の迫力に男子たちはビビり静かに座っている。
「その···看病してくれたお礼···と言う事で昼飯を奢らせてくれないか?」
「···い、いいんですか?」
「うん、それぐらいでお礼になるんだったら」
「二人きりですね!?」
「う、うん」
「う、うえへへへへ···ご飯デート」
アメリアさんは妄想の世界へと旅立った。