~アルケーの野望~
アマテラスがメイジと地球をひっかきまわしている時、アルケーは一人唸っていた。アマテラスが世界のバランスを乱しているのだ。明確な神の存在が無かった地球に対して、世界的に周知されてしまったアマテラスの存在は世界のバランスを大いに乱していた。
「アルケー」
「ぜ、全能神様」
突然全能神様が現れ、跪く。全能神様も、世界のバランスが崩れているのを察知しているのだろう。
「最近、アルケーがマスターに触れられていないように感じられます」
「···は、はい?」
「そうですよね?」
の、のじゃじゃ?た、確かに最近メイジに触れる時間が無くて悶々としていたのも事実。
「た、確かにそうですが。現在天照大神の世界のバランスが崩れているのですが···」
「あ、そういえばそうでしたね。対処方法ならもう考えてあるので大丈夫です」
「さ、流石です全能神様」
「それなら貴方もアマテラスと同じ事をすればいいんですよ」
「···??」
「だーからーらーのーらー。貴方も貴方の世界で婚約宣言すればいいんですよ!」
「こ、婚約なのじゃ!?」
ひょわぁぁぁぁ!?婚約なんて無理なのじゃぁ!いきなりなんてそんな!?
「で、でも妾の世界は既に神の存在は公になっておるのじゃ!それだと地球とのパワーバランスはまだ保てないのじゃ!」
「それならアメリア達も一緒にすれば良いじゃないですか」
「た、確かにそれならバランスは取れますけど···その···」
「ならいいじゃないですか!というかマスター恋人後輩として進言します。頑張ってください!」
「···」
顔が真っ赤なのが自覚できる。創造神である妾がこんなに動揺するなんて。
「···のじゃ···」
年齢30億歳以上、乙女アルケー。一世一代(但し、一世は無限である)。