~面接3~
side メイジの母親
「じゃ、じゃあ年齢は?」
「年齢···ですか。数えたことが無いので分かりません」
「そ、そう」
「でも少なくとも最低でも"0"は1万個つきます」
「···」
(な、なんなのよこの人!さっきのアメリアさんもそうだけどメイジったら物凄い人たちとお付き合いしている見たいね)
正直アマテラスさんの自己紹介も最初は信じて無かったけれど。やっぱりこの二人も神様なのかしら。全く、どうやって神様と知り合ったの?
「それはですね。名人さんはここ地球とは違う世界に行ったんですよ」
「違う世界···?っていうか私その事聞いたかしら?」
「あ、すみません。心を読んでしまいました」
「···」
·········
······
···
つ、疲れたわ。普通の自己紹介を聞いているだけなのに···。やっぱり神様なのかな?
「うーん。神ではありますね」
···こうして心を読んでくるものだからなんか気が滅入っちゃって。
「とりあえずこれで終わりです」
「はい」
取りあえず名人に話して事情を聞かないといけませんね。
因みに父親はただ見ているだけだった。
side メイジ
ソウちゃんが帰ってきた。面接に向かう前とは顔色は良く、足も震えてはいなかった。
「疲れました。マスター癒してください」
それによって俺はアメリア・アマテラス・ソウちゃんにベタベタされることに。いや嬉しいは嬉しいんだが、もうそろそろ母さん達も帰ってきちゃうだろうし。流石に親の前でベタベタするのは避けたい。恥ずか死する。
『名人ー!ちょっとこっち来なさい!』
遠くから母さんの声がする。お呼び出しのようだ。
「ほら、呼ばれてるから」
俺はアメリア達を引き剥がし向かう事にした。
「名人、貴方違う世界に行ったの?」
「あー、うん。そうだよ」
来客室で母さんと対面する。話し始めてから一番に聞かれた事はこれだった。アマテラスは話していなかったのか。多分アメリアかソウちゃんのどちらが話したのだろう。
「そこであの神様達に出会ったってこと?」
「うん。二人とも神様だよ」
「···そんな神様がウチの名人をねぇ···。まぁこの顔じゃあしょうがないのかな」
「···この際だから話したい事があるんだ」
「···言ってみなさい。そろそろこのぶっ飛んだ話にも慣れてきたわよ」
「···あの三人の他にも紹介したい人達がいるんだ」
「···も、もう人数はいいわ。···まさかだけど···」
「うん、神様も多いよ」
「······」
母さんは頭を抱えた。
父さん(なんてうらやまけしからん)