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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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~面接2~

しばらくして、アメリアが家の奥から戻ってきた。アメリアはそのままイスに座った。


「はふぅ。疲れました」

「大丈夫か?母さんたちに変なことをされてないか?」

「大丈夫ですよ。ちょっとした面接のようなものだったので」


面接か···。どんな事を聞かれているのか。


「次は全能神様の番です。このまま奥に向かってとの事です」

「う、が、頑張ります。マスター行ってきます」

「あ、ああ頑張って」


ソウちゃんはそのまま家の奥へと向かって行った。


「なぁ、アメリアはどんな事を聞かれたんだ?」

「えへへ。それはですね···」



·········

······

···



ソウちゃんは家の奥にある来客室へ向かっていた。全能神であるソウちゃんは勿論こんなシチュエーションに出会う事は無く、経験もない。しかしソウちゃんは全能神の名の通り全能である。失礼だが、下界の者との面接なんて余裕のよっちゃんである。しかしこの時のソウちゃんはその名の"全能"の面影は無かった。


初めて感じた愛しいという感情。最初はこの感情を理解することが出来なかった。全てを統べる者として一人の人を愛する事は許されるのだろうか。私はこの悩みを解決させるのに時間は掛からなかった。


『愛しい人のためなら』


危ない思考だが、そんなのを吹き飛ばすほど彼に夢中になった。そうして努力の甲斐あって、彼と恋人として結ばれることが出来た。もうその日の晩は顔は真っ赤、人間の体に似せて作った心臓は鳴りやまなかった。


そうしてこれから会うのはその愛しい人のご両親。マスターと結ばれた夜より、心臓は早く強く鳴り響いていた。そしてその心臓は部屋のドアに近づくほど高鳴る。そして、遂にドアの前までたどり着く。そしてドアをノックする。


『入りなさい』

「し、失礼します」


緊張しながらも部屋の中に入る。中に入ると一般的な来客室に、ご両親はいた。


「どうぞ」

「失礼します」


着席を促され席に着く。うう、緊張してきました。


·········


「まず名前ですね」


·········



「とりあえず名前を聞きましょうか」

「えっと私には名前は無いんです」

「えっと、じゃあじゃあさっき名人が"ソウちゃん"って呼んでたのは?」

「もともと私には名前は無かったんです。しかしマス···名人さんが名前···というよりはあだ名のようなものをくれたんです」

「···分かったわ(何よあの子、カッコいいことしてるじゃない)」

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