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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第9章【転移者】
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~冒険者からのヘイトが凄い~

ハスタさんから依頼として異世界人もとい、地球人の監視という仕事を受けた。


「ほら~デート何ですからちゃんとリードしてくださいよ!」


ハスタさんはデートと言っているがこれは依頼、本来の目的を疎かにする訳には行かない。


(むぅ、メイジさんって意外と真面目ですね···。これはデートに誘う口実が悪かったということですか)


実を言うとこの依頼は100%メイジとデートする為の口実である。異世界人はこれまで大きな問題は起こしてないので監視する必要は殆ど無いのだが、異世界人の監視というメイジにしかできない依頼で誘ったのだ。


「一応この依頼は監視任務、ターゲットの異世界人達に不審がられないようにしなければいけません。私はギルドの一員ですから顔も知れ渡ってます」


つまりハスタさんはこういいたいのだろうか周囲に溶け込め、と。


「男女二人ですからね?だからデートです♪」

「···別にハスタさんがいいなら良いけど」

「じゃあ私が良いですからデートです♪」


ハスタさんは耳を激しく動かしながら手を繋いできた。


「さぁ依頼開始です♪」


こんなに緊張する依頼なんて初めてだ。



·········

······

···



まず一つ、異世界人が経営しているという飲食店、多分日本の料理を出しているのだろう。


「さて、まずここです♪」


名前が『居酒屋 タケゾウ』


成程、タケゾウって人が経営してるんだな。しかも居酒屋!でも前悪酔いしてから周りから禁止されているんだよなぁ。


「ごめん、お酒は禁止されてるんだ」

「大丈夫ですよ♪私が回復させるので♪」



·········

······

···



結果からすると店主さんはいい人だった、同じ異世界人の俺に優しくしてくれる男性だった(48歳)。おじさんと言ったら怒られたから男性です、ハイ。お酒も飲みました。しかも地球の缶ビールを出してくれました。何でも貰ったスキルが戦闘用ではなく、食べ物を取り寄せるという物らしい。


「メイジしゃんらいすきぃ~結婚してぇ~」


いや貴方が酔うんかい!俺は酔いそうになったら回復したけど『仕事中に飲む酒はおいしいですね♪』とかいってガバガバ飲むからだ。


「はいはい、とりあえず回復しろ」


状態異常回復魔法を掛ける。


「ホヘッ!?さ、さっきのは聞かなかったことにしてください!今度また言うので!」

「お?おう」


まだ酔いがさめていないのかもしれない。




二つ目は冒険者ギルドに所属している異世界人だ。ハスタさんが異世界人が受けている依頼を把握しているらしい。受けている内容は『ハイゴブリンの討伐又は撃退』。場所はアステラの近くの森の近く。ここは良く依頼で指定される場所だ。多くの冒険者がいるだろう。


アステラの門を出て、歩きで森へと向かう。その間もハスタさんはずっと手を話さなかった。


『おい、あれ見ろよ』

『ハスタさんじゃん、こんな所で会えるなんてラッキー!』

『違う違う!隣だよ隣!』

『は?アイツ!遂にハスタさんまで!!?』


こんな会話が聞こえたりする。


「ほっとけばいいんですよ♪邪魔するようなら容赦しません♪」


怖い。

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