~続転移者達~
すみません···先日は寝落ちしちゃいました···。
至高なる匂いを嗅ぎその匂いの原因を特定するために私は覚醒する。体が壊れたって構うものですか。私は起きる!
「はひゅん!」
「うおっ!?お、起きたか」
見たことのある天井だ。ここは女神愛好会の同志達が至高の快感により倒れたときに運ばれる救護室だ。
「め、有村君!」
恐れ多いがメイジ様を『君』と呼ぶことします。きっとメイジ様は『様』と呼んでしまうと引かれたしまうので···。
「よ、良かった···橘は普通なんだな···」
「え、えぇ。さっきはちょっと気が動転しちゃって、介抱してくれたの?ありがとう」
「まぁクラスメイトだったし、同じ地球人だしね」
流石メイジ様!そのお心に感涙しました!
「有村君の噂は聞いてるよ。Sランク冒険者なんだってね」
「あぁ、一応な」
「それに物凄い美人さんをいつも連れているって」
「うぐ、た、確かにそうだけど」
メイジ様なら当然の事ですね!私もそのハーレムに加わってイチャイチャチュッチュしたいぃぃぃぃ!
クラスメイトとして話している二人を影から見つめる影が一人。
(まさか同胞の中にメイジ様に近しい者がいるとは···これは良いですねぇ)
同胞な変態にこれから利用されそうな狂信クラスメイトだった。
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side とある転移者
「さて、貴方は何を望みますか?要望を聞きます」
唐突だけど僕は死んだ。修学旅行の帰りの飛行機が墜落したのだ。まさかこんな夢物語のような出来事が本当に起こるなんて。
誰もが美人だと思う女神を名乗る女性。
「では貴方で」
「え、嫌です」
ふむ、女神はヒロイン系ではないのか。い、いや何事にも謙虚にいかなければ。
「なら地上で暮らしていけるだけの力と物を下さい」
「はい、わかりました。では良い生活を!」
「···」
謙虚にいってもコロっとはいかなかった。こればっかりは縁がなかったとして見切りをつけるしかない。
·········
······
···
転移してから暫く経った、この世界はそれなりにテンプレな世界のようだが国同士の戦争のような戦記物ではなく、各地に出現する魔王を倒していくというストーリーのようだ。
「魔王の出現する原因を探らないとだな」
魔物を倒していってレベルも上がってきた。冒険者のランクもCになった。この短期間でランクがCに県のは異常なスピードらしい。やったぜ。しかし同じ転移者であろうメイジとかいう冒険者はおかしい。飛び級でSランク冒険者になった。更にメイドのハーレムを連れている時や、とてつもない美少女を何人も連れていたという噂が絶えない。うらやまけしからん。
男からの人気は嫉妬で低いが、女性からの人気は最上級だ。目茶苦茶イケメンで噂では第二王女も落としたとか。
何このチートハーレム野郎。俺は女っ気のへったくれの無い生活をしてるんだぞチクショウ。でも冒険者ギルドの受付嬢は最高だな!皆可愛いし!なにしろ獣人がいるのがたまらん!
しかし受付嬢の大半も糞メイジに落ちているらしい、〇ね。
唯一落ちていないとされるうさ耳の受付嬢さんは俺達モテない男冒険者達の希望の花になっている。かく言う僕もアプローチはかけているが全く靡かない。
「今そういうのは結構です」
悲しい。
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とあるうさ耳受付嬢邪神
メイジさんは確かにイケメンでカッコイイですが私はそう簡単にコロっと行くわけじゃないんですよ♪私と恋愛したいのでしたらルックスに加え中身で勝負してくださいね!(親密度99/100)
ほらほらー♪私に言い寄って来る下界の住人は多いんですからモタモタしてると取られちゃいますよ♪
私は元々は恋愛に興味はなかったんですが···目の前であんなにイチャコラされたら気にならない筈がないじゃないですか!