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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第1章【冒険者生活】
13/368

~処刑(半殺し)~

2017年6月24日 誤字を修正しました

「おい!お前『有村』だろ!ちょっと話がある、こい。」


「はぁ···いいぜ、その代わり『大怪我を負う』事になっても俺は知らないからな。俺は今無性にムシャクシャしてるんだ。」


「はぁ?まぁいい、ちょっと外に出ろ。」


俺とトモヤは応接室の外に出た。

少し応接室から離れた場所でこう言った。


「お前、某に女神祭の出場権を譲るのだ。某と同じ転移者だったら加護の強さは(大)だろう、それだったら、某の方が相応しい。」


あ···ダメだ。

こいつ屑だ。

もう処す。

慈悲はない。


『一応言っておきますが、生かしておいてくださいね?こんな奴でも、一応転移者なんで。』


分かってる、アメリアがそう言うなら。

ホントは今すぐにでも殺してやりたいところだ。


「は?納得行かねぇな、俺が指名されたんだから、俺が出るんだよ。」


ちょっとキレ気味に話す。同時に戦闘スキル【威圧】を手加減して発動する。


「ひっ!?···いや、某はアメリアに会うためなら手段を選ばねぇ!お前を殺してでも俺は女神祭に出てやる!」


トモヤは腰にあった剣を抜き、こちらに切りかかってくる。


もういいよね?やるよ?


俺は奴の首を掴む。

俺は全能で新しく手に入れたスキル【異空間】で、異空間を作り、その中に俺達は入る。


「っ!てめぇ!何のつもりだ!これがお前の『ギフト』か!」


「は?知らねぇよ、俺のアメリア脅しやがって、アメリアに言われたから半殺しにしてやる、覚悟しろよ?」


「某もギフトをもっているのだぞ?お主のギフトはこの空間を作るものらしいが、俺のギフトは戦闘向きだぞ?まぁお前にはどんなギフトかは言わないけどな。てか女神様に言われたって?冗談やめろよ。俺、話したのって転移する時だけだぞ。」


『この人のギフトは『剣術(大)』です、ちなみにメイジさんは全能なので、『剣術(神)』を習得してますよ。』


ありがとう、アメリア。

やっぱりアメリアは天使だな、いや、天使よりも格上なのか、まぁいい、俺の彼女は最高って事だ。


「ふん、どうせ『剣術(大)』だろ、そんなの分かってるぜ。まぁ、いい、その剣で俺に斬りかかってみろ。」


俺の防御力天元突破してるし、大丈夫だろ。

別に慢心してる訳じゃない。

こんなクズ野郎の剣に俺が傷つく筈がないってことだ。

一応【神眼】で見ておくか。


【鑑定抵抗が発生しましたが無効化しました。】


菊川灯也(キクカワトモヤ)

年齢17歳 ♂ 種族人族


【ステータス】

Lv.14

体力 350/350

筋力 295/295

防御力286/286

運 25

魔力 250/250


【スキル】


剣術(大) 異世界語(-)


【加護】


転生の女神の加護(大)


【称号】


異世界人





なんだ只の雑魚か。

それ以上でもそれ以下でもない。


「某を舐めているな?良いだろう、ならば死ねぇ!」


こいつには人を殺すことに何の躊躇いも無いらしい、正真正銘のクズだな。


トモヤはロングソードを上に構え、俺の右肩に向けて、斜めに斬りかかってきた。


────ガキンッ


【常時展開スキル 自動防御が発動しました】


【常時展開スキル 自動反撃が発動しました】


これは常に発動しているスキルだ。

俺が全能になってから、スキルの詳細、使用方法などが、頭にインプットされている。

個人のユニークスキルは使えないが、その他のスキルはすべて発動できるみたいだ。

ちなみにアメリアやアルケーと脳内会話している時は【思考加速】を使って、一瞬で会話する事にした。あの教会の司祭の様にならない為にだ。


────おっと、【手加減】を発動しておかなければ。

アメリアとの約束は守るぞ。


トモヤは攻撃した瞬間、俺の目の前に現れた魔法陣に剣を阻まれた。

その後その上に現れた魔法陣によって、斬撃の衝撃波が返された。


トモヤは異空間の中に、血まみれで倒れている。

気絶?させる訳ないだろ?する前に回復させてやる。


「【パーフェクトヒール】、ほら、かかって来いよ。」


「フフフッ、某を回復させるとは、お主馬鹿なのか?さっきのは何かの間違いだ、今度こそ殺してやる。」




·········

······

···




そこには、膝をつくトモヤと、死んだ魚の目をしながらトモヤを見下ろしているメイジの姿があった。


途中マアトさんに、

『それあと1万回位続けといて』と言われた。

流石に1万回は多すぎるので勘弁してくれと言うと。

『じゃあ今度の膝枕私最初にしてね。』

マアトさんがこんなことを言うなんて、初対面じゃ有り得ないことだ。

やはり俺の膝枕(受け)はおかしい。

ちなみに俺はこれを143回から数えるのをやめた。


「もう分かっただろ、じゃあな。」


俺は【手加減】を使い、全力で殴った。


────ドッゴゴゴゴォォォォォォォォォン。


異空間の壁に叩きつけられたトモヤは顔が原型を留めていなかった。


トモヤ


1/350


状態 瀕死


ほんっっっっっっっっっっっっっっっっとに助けたくないけど、このまま放置したら出血で死んでしまうので、死なない程度に【ハイヒール】を掛ける。


『見ててスッキリしました。ありがとうございますメイジさん。』


「アメリアのためならこんなのお安い御用だ、何時でも言ってくれ。」


『メイジさん···』


「アメリア···」




·········

······

···




俺は異空間のトモヤを放置し、部屋に戻ってきた。

ちなみに異空間の中の時間は【時空魔法】で時間を遅くしているので、あのクソみたいな時間は一瞬である。


「うん?もう終わったのか、どうじゃった?」


「ちゃんと説得して来ましたよ。」ニッコリ


「おお、そうか、それは良かった。」


その後、少し雑談をしてから帰宅した。

途中、トモヤは路地裏に捨てた。




─────────────────────────────

side聖女




私の名前は『セシリー=アルメリア』、歳は17歳で五神教の中では『聖女』と呼ばれている。


私は王都で生まれた、公爵家の長女だった。

私が11歳の時、初めて教会に行き、女神様に祈りを捧げたところ、生産の神様、魔法の神様、光の神様から加護を授けられた。


その時から、私は多くの加護を持ったものとして、聖女と呼ばれるようになり、教会で務めている。

現在は王都の教会で活動している。

活動内容としては怪我人の治療などである。


12歳の時四種族祭で女神様と対面した。

全員とても美しく、神々しいと言ったらいいのか分からないが、凄いオーラだった。


意外にも女神様は優しかった。


そんな女神様と今年も会えるのだ。

あのこの世のものとは思えない姿を見ることが出来るなんて、なんて幸せものなのだろうか。


そんなある日、女神様からお告げがあった。


『今年の四種族祭には私達5人の女神と『創造神』様が降ります、急な事で申し訳ありませんが対応の事よろしくお願いします。』


創造神様!?

なんということか、創造神様が降りられるなんて、四種族祭では初めてのことではないか。

これは今すぐ陛下に話しておくべきだ。


もし、創造神様の気を悪くしたら、町が滅ぶどころではない、最大限の対応をしなければ。


しかし創造神様はなぜ今回になって降りてきたのだろうか、これまで四種族祭には降りてこなかったので、何か目的が有るのだろう。


私は陛下の居る城に足を運んだ。




加護でステータスがアップするのは寵愛だけです。

なお、アメリアの加護の効果は経験値獲得倍加です。

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