閑話のようなもの~旧支配者~
「ハスターが落ちたか」
「フッフッフッ、奴は旧支配者の中でも最弱!」
「···」
「···」
「とはノリで言ったものの」
「ハスターの強さとか分からないですね!」
彼女らはノリで円卓のようなものを用意し、三つの椅子を設け、一つの椅子を開けている。
「それより、ハスターを落とした彼について私興味があります!」
「配下からは目茶苦茶イケメンだって情報は入ってきてるけど」
「もしかしたら彼なら私の処女を受け取って貰えるかも!」
「あなたのを···?それは相当難しいんじゃ無いの?」
長く白い髪が特徴の彼女はまだ事を経験したことがない。と言うか出来ないのだ。彼女が気に入った男性は総じて彼女に恐怖し、狂い死ぬ。
「死体とならいくらでも出来るんじゃ無いの?」
「私は生きてる男の人としたいんですよ!死人とじゃ嫌です!」
「じゃあそこら辺の亜神とか連れてくればいいじゃない」
亜神なら彼女の恐怖に与えられる者が出てくるかもしれない。
「亜神は駄目です!誰1人いい奴がいなかったのですよ!」
「じゃあ創造神と邪神は」
「キチ〇イヤンキーとマッチョは嫌なのです!」
更にその彼女は男性に求める理想が高すぎる。彼女の恐怖に耐えられ、彼女の要望に応えられる男性なんて存在しないだろうと思ってた。
「そういう貴方だって初めての相手を探してるじゃ無いですか!」
「···だって好きな人なんてできた事がないから」
翠色のカールの髪が目立つ彼女はまだ恋をした事が無かった。まず男性との出会いがなかった。
あったとしたら性別を変えられるハスターぐらいなものだ。
「なら私と一緒に彼について調べてみましょう!」
「うん、こんなに彼が好かれている理由が知りたい」
知らず知らずにメイジは彼女らに根掘り葉掘り調べ尽くされる事になってしまった。