~上様の誘い~
夜はロゼといつも通りなんやかんやありました。その後に夢で神たちともなんやかんやありました。更に最近増えたアマテラスは初々しくて可愛い。アマテラスは最中はデレデレである。
「おはようございます」
隣で何一つ着ていないロゼと目を合わせる。いつもならメイド服姿だが、今回は恋人としてロゼと旅行に来ているため、奉仕は必要ないと言った。
「あぁ、おはよう」
更に周りにはグリモとエクスとキョウが、昨日なんやかんやしたのはロゼだけだった筈なのに、途中で紛れ込んできたのか。終わるのでも待ってたのか。それは大変恥ずかしい。
そのまま、ホテルで白い食事を取り、ホテルを出る。
「おはようございます」
ホテルの入り口を出るとそこにはコウイがいた、昨日とは打って変わって服装は黄色が中心の女の子らしい服装になっていた。
「おお、今日はフードじゃないんだな」
「はい···どうですか?」
「おう、似合ってるぞ」
「···ありがとうございます」
·········
······
···
今日はまずこの町の冒険者ギルドに顔を出してから、観光の予定だ。とりあえずこの街の冒険者ギルドに向かおう。この街に居るっていう事をギルド側に伝えなきゃいけない。ちょっとめんどくさいがSランク蚤の措置なのでしょうがない。
そんなこんなあって冒険者ギルド中。ここの受付嬢は皆天使族で、羽根のせいもあるのかアステラより大きい建物だった。
「ま、まさかあのメイジ様がいらっしゃるとは!」
ここのギルド長は日本のドラマなどで見る小太りの中年のような男性だった。
「やっぱりこっちの世界にも苦労していそうな奴がいるんだな~」
そう思うと俺は幸運だ。此方の世界にきたからなぁ。それに年も食わなくなったし老けなくもなった。フィクションの世界なら不老不死は悲しいモノだった。周りの友人は先に逝き、孤独な日々が永遠に続く。しかし俺は本当に幸運で神界には不老不死の仲間がたくさんいた。
なんて。こんな恥ずかしい事を考えてたと思うと恥ずかしい。
「···」
変にコウイから視線を感じる。なんとなく笑われている気がする。トホホ。
「さ、さぁ今日もお小遣いを渡すから好きに使ってくれ。でも今日はこれしか渡さないから自分でやりくりしてくれ」
·········
······
···
ホテル内のカフェで皆でくつろいでいる。今日も今日でコウイは派手に使った。殆ど残っていない。だが今日は食事だけでなく、服やアクセサリーも購入していた。勿論、食事が圧倒的に多かったが。
「今日もありがとうございました。私の任務として上様から伝言があります」
「上様···ねぇ。うん言ってみてくれ」
「はい、ちょっと言ってみてくれ」
「はい·····················『ハロー!今夜あなたのベッドに行くからよろしくね!あっ!危害は加えないよ!危害は!安心してね!話したいことがあるんだ!』·····················以上です」
コウイは迫真の演技で伝言を伝えてくれた。
今夜···?ベッド?話したい事?とりあえず警戒はしておこう。
迫真の演技は野〇先輩並みですね(迫真)。