~異端なる旧き神~
side ???
···ふむ、地球には拠点を確保できた様だがギールにはまだだ。地球のように海に作ってもいいがいかんせんギールは大陸が一つしかない。出来れば地上に拠点を作りたい。国は四つしかないが嘆かわしいことにこの世界の宗教は一つしかなく、皆それを崇めているようだ。そうなると地球のように宗教を作るわけにはいかない。それにギールの住民たちは地球の一般市民に比べて戦闘能力が格段に高い。それにあそこには魔物と呼ばれる見境なしに襲う敵もいる。これは相当に面倒だ。
取り合えず僕を幾つか送ってみたが生還率は少ない。ギールの種族の中で一番弱いとはやはり人族だ。という事で弱い転生者の地球人に試しに少量の僕を奴に与えてやったが、多少の収穫がはあった。どうやら神の掃除屋がいるようだ。
神の掃除屋がいるのなら此方も神の掃除屋を付けるか。我の力を以てすれば何とかあの忌々しい神に漏れずに送り込むことが出来よう。
とにかく情報を集めなければ、掃除屋に与えられた力の大きさを図らねば。
─────────────────────────────────────────────────side メイジ
最近はアステラ周辺のモンスターを狩り尽くしてしまったので、討伐系の依頼は俺がやるべき高難易度依頼はやり尽くしてしまった。という事で観光に行こうと思う(唐突)。
「みんな準備はできたか?」
「はい、マスターのアイテムボックスに全て入ってます」
「今度こそ『擬人化』を使うのです!」
「私も使うわ!」
「やっと家から出れるわぁ」
今回向かうのは天使の国、学園でミカエルさんに紹介されたからだ。久し振りにキョウと出掛けるから楽しい旅行にしないとな。
「いざ、天使の国『ヘブンズ・テイル』へ!」
この名前が目茶苦茶中二臭いと思ったメイジだった。
·········
······
···
「···あ」
転雲の上のような場所。しかし足場はしっかりしている。どうやら雲のようなものの下に地面があるようだ。
「あ~『ヘブンズ・テイル』としか指定しなかったからランダムな位置になったのか」
「でもわざわざ街に行く必要も無いんじゃないの?」
「散歩するのです!」
「確かに街は視線が痛いですね」
「ご主人の自由でええんよ?」
「うーん···ちょっとゆっくりしてくか」
散歩を始めた。グリモとエクスは雲のようなモノに興味津々のようで遊んでいる。地面に広がる雲以外は普通の光景で遠くには魔物も見える。
────探しましたよ
「···」
これは俺の直感が告げている。
────めちゃくちゃめんどい奴やん···




