~デート(世界の運命かかってます)~
「えへへへへ、マスターと手を繋いでデートー♪」
遂に始まったデート当日。ここは王都。俺としては普通にデートするだけのようだが周りからはそう簡単な話ではないようで万が一の事が無いように周りで神達が待機しているようだ。今は下界で二人で手を繋いで歩いている。周りからは超絶美人が俺と手を繋いで歩いてる状態だ。ただでさえ神々の女性の容姿は人間離れしている程なのにソウちゃんはそれすら逸脱している。俺達を振り返る人数は数知れず、俺達についてきている者も多くいた。しかし、話しかけてくる者はただの一人もいなかった。
「皆こっち見てますね、えへへ流石マスターです!」
「いやいや、確実にソウちゃんにみんな見とれてるでしょ」
「そんな事はないですよ!マスターは私の世界で一番魅力的ですから!」
「ソウちゃんが言うと説得力あるなぁ」
ソウちゃんと歩くこと十分程、いつかシューンと来たパスタをメインとしたレストランに着いた。
「い、いらっしゃませ···」
店員の対応もシューンと来た時よりもおぼつかなくなっていた。流石ソウちゃんパワー。
「俺はペペロンチーノで」
「私はボロネーゼで!」
定員に注文する。定員に通されたのは何故かVIPルーム。まぁ視線が無くて助かるが。
「えへへ、マスター2人きりですね」
「そうだな」
「ラブラブですね」
「そうだな」
「イチャコラですね」
「そうだな」
「結婚します?」
「そうだな」
「···マスター話聞いてますか?」
「そうだな」
「···キスしますよ···?」
「そうだな」
「えへへ、行きますよ···ん~」
「そう、···!!?」
目の前にソウちゃんの顔が接近してきていた。
「うぇぅぇうぇい!?」
「あれ、マスター気づきましたか、つまんないですねぇ」
「ど、どうしたんだ!?」
「それはこっちの言葉です!デート中にぼーっとしてましたね!」
うっ···それは···。
「いやぁ、これからのデートプランを再確認しててさ」
「それって···」
「あぁ、ソウちゃんの為だよ」
「!!」
ソウちゃんの表情が一変する。
「失礼します。料理をお持ちしました。」
それからのソウちゃんは何だかソワソワして落ち着かないようだった。