~スタンピードの終息~
2017年6月24日 アルケーの口調を修正しました(ワシ→妾)
sideメイジ
時間は少し遡る
スタンピードを無属性魔法【飛翔】を使い、のじゃロリの魔法を見た。
「うげぇ、あんなの出るのかよ」
『メイジさんならあれ以上出せますね。【水神大魔法】で。使ったら壁ごとこの町が平地になりますね。』
「俺は何処の化け物だ?怖くなってきた。」
『メイジさんは『世界最強』ですよ?』
『世界最強』?この世界で1番強いってことか?いやいや、流石にそれはないだろう。
「『勇者』とかいないのか?」
『メイジさんと転移した人の中に『勇者』として人族に召喚された人がいますね。でもメイジさんよりずっと弱いです。』
そんなこんな話していたら、巨大蜘蛛が出てきた。
『あれはっ、魔王の因子が放出しています!』
俺はあの巨大蜘蛛を【神眼】で見た。
(名無し)
年齢296歳♂ 種族 ロード・エルダー・スパイダー
参考ランク(Sランク)
【ステータス】
Lv.119
体力 3509/3509
筋力 3616/3616
防御力3616/3616
運 60
魔力 2050/2050
【スキル】
蜘蛛糸(極) 跳躍(極) 土属性魔法(大)
【称号】
魔王・強さを極めしもの
これはあののじゃロリより強いぞ···大丈夫か?
やばかったら俺がやった方がいいな。
あまり目立ちたく無いけど。
のじゃロリが限界を超えた魔力を使用し【水極大魔法】を使用した。
「アイツヤベエな助けに行くか···」
『やっぱり助けに行くんですね。女神としてこの町は無くなって欲しく無いです。『女神』として、そして私の『恋人』として、この町を救って下さい、メイジさん。』
「うん、任された、サポート頼む。」
『はいっ!』
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sideのじゃロリ
「よぉ、魔王さん、俺が相手だぜ?」
『ワレノコウゲキヲフセグトハナオヌシナニモノダ?』
「なに、只の冒険者だ。」
瞑ってしまった目を開けるとそこには蜘蛛の脚を右手だけで受け止めるあ奴の姿があった。
メイジは脚を掴んで離さない。
「お主っ!遅いぞっ!」
「···うん、すみませんね。こっちは余り目立ちたくないもんでしてね、ヤバくなったら助けようとは思ってた。」
「お主!ワシがやられそうなのを見ていたのか!?」
こやつ!ワシが血迷って変なことを呟いていたのを見ておったのか!許せん!後で説教してやる!
「まぁ、そんなことは置いといて、こいつ殺していい?」
「お主、コヤツを殺せるのか?」
『フッ、マオウデアルワレヲコロセルハズガナイダロウ、テカソノテヲハナサヌカ!』
「ワンパン」
「やってくれ···頼む···」
「分かりましたよ。後で食事奢ってくれよ?」
奴はしてやったりという顔で笑った。
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sideメイジ
「ワンパンとか言っちゃったけど実際ワンパン出来る?」
『ちょっと力を入れて殴るか蹴るかすれば出来ますね。』
「分かった、じゃあ蹴ってくる」
エルダー・スパイダー蹴った時に変な液体出てきたし、素手で触りたくねぇな。
『フム、ソロソロハナシテクレヌカ?』
「え?離すわけないじゃん、離したらお前、跳ぶつもりだろ、めんどくさいじゃん。」
『ヌゥ···バレタカ』
こいつ離してとか言って離してくれると思ったのか?馬鹿なのか。やっぱり魔王でも魔物は魔物か。人思いに一瞬で逝かせてあげよう。
「じゃあな···」
ドゴンッッッッッ!
メイジの足が巨大蜘蛛の顔を捉える。
巨大蜘蛛の顔は粉々に砕け、更にその衝撃は身体を貫通した。
巨大蜘蛛は数回痙攣しそして動かなくなった。
一応【神眼】でHPを確認しておこう
-84596/3509
状態 死亡
明らかオーバーキルだ、力を入れる必要は無かったかもな。
ウォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!
声が爆発した。それは殺気で固まっていた冒険者や騎士達の声。
死から免れた喜び、安心感。
そして、英雄への賞賛だった。
「お前すげぇな!」「なんて事だ、俺は伝説を目の当たりにしていたのか。」「コロサレルコロサレルコロサレルコロサレルコロサレルコロサレルコロサレルコロサレルコロサレルコロサレルゥゥゥゥゥゥ!!!」「もうダメかと思ったぜ!」
俺はのじゃロリへと向き直り、無属性魔法【魔共有】で魔力を譲渡する。
「これで回復したろ、肉体的ダメージは受けてなかったしな。」
「うむ、大丈夫じゃ。」
「そうか、じゃああと片付けは任せた。帰る。」
「まつのじゃ!」
のじゃロリはメイジの服の裾を掴む。
「···なんだ?」
「食事の事だ、気が向いたら冒険者ギルドにこい···」
「分かったよ、期待してるぜ?」
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sideのじゃロリ(シューン・ローズ)
ホントに奴は何者なのじゃ、仮にも『魔王』を名乗った者を一撃じゃぞ···。
しかし、町を救ってくれたのも事実。
あ奴め、冒険者達の口止めもせんで帰っていったからの。
明日からは『英雄』扱いになるじゃろうな。『異名』も付けられるじゃろう。
あの強さじゃ、これから目立たないように生きるなんて無理じゃぞ?
ふふふ···ざまぁ無いのう···
それよりも町の住民を連れ戻さないとな。その後の事後処理も大変じゃぞ。
そしてあ奴と食事にいくのじゃ。
なぜ、こんなに奴を意識してしまうか分からん。
じゃが悪い気はしない···
うむ···全然分からん···
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sideメイジ
俺は無人の街の中の宿に帰っていた。
流石に腹が減ったので、初期装備の食料を食った後。
程よい疲れの中俺は眠りに着いた。
そこは夢の中。
案の定女神が集合していた。
しかしその中に見慣れない人影が1人。
澄み切った金色の長い髪、金色の瞳。見た目は小さな少女であるが、その風格は他の女神より数段勝っていた。
「こやつがアメリアの恋人か、どれこっちに来るのじゃ。」
俺は不思議と逆らえずそののじゃロリ2号の元に行く。
「ふむ、既に『亜神』になっていたか、なら申し分無いのう」
「えっと···貴方は?」
「妾か?妾はな······まて、妾の正体を知りたければワシに膝枕されるのじゃ!」
マジかこの人も膝枕所望ですか。
他の女神に目配せすると、皆こちらを見てコクリと頷いた。
···やるしかないみたいだ、拒否権はない。
「分かりました」
「じゃあここに横になるのじゃ。」
のじゃロリ2号は自分の膝を差し出した。
意を決して横になる。
「ふむ、これなら耐えられるのじゃ。」
なんかよくわかんないけど耐えられるみたいだ。
···3分後
「·········ふぅ·········ぬぅ·········」
···5分後
「·········やんっ··················くぅ······」
···8分後
「···はうんっ···くぅっ···ふっ···あっ······」
···10分後
「···あんっ···くぅっ···気持ちいいのじゃっ···止められないのじゃっ·········」
「10分経ちましたので終わりますね。」
「···辞めないでくれぇぇぇぇ!いやなのじゃぁぁぁぁぁ!」
俺は立ち上がる。
「凄いですねメイジさん···あの『御方』も落とすなんて。」
「やっぱりメイジちゃんの膝枕は凄いわねぇ~。」
「······当たり前、あれは至上の感触。」
「認めたくないけれどあれは気持ちいいものね」
「······zZZ(照)」
アメリアさんが『御方』と言うくらいだから、この人は女神の中でも上位の存在だろう。
「それで、貴方は何者なのです?」
「···それを言ったらもっと膝枕してもいいかの?」
「······3分だけですよ。」
「やったのじゃっ!······コホン、心して聞くがいいのじゃ!妾は【創造神】『アルケー』なのじゃ!世界で1番偉いんじゃぞ!」ムフゥー!
『創造神』だと?こんなのじゃロリ2号が?マジかこの世界終わったんじゃね?
「さあ、約束通り膝枕をされてもらうぞ!」
「···分かりましたよ創造神様···」
「あっ、その前に言うことがあったのじゃ。」
何か嫌な予感がする。
「お主が好きじゃ、一目惚れじゃ、そしてお主の膝枕にも惚れた。」
「は?」
そうしてアルケーに頬にキスをされた。
【創造神の寵愛を獲得しました】
【称号 女神を屈服させた者が、女神全てを落とした者に昇華しました】
【称号 膝枕マイスターが、ゴット膝枕マイスターへ昇華しました】
「お主が良いなら第2の恋人にしてくれんかのぅ?」
「第2の?それはどういう?」
「むぅ、メイジさんこの世界では『一夫多妻制』ですよ?身分の高い人は何人もの女性と結婚するんですよ···」
「えぇ···マジか?」
「私がメイジさん独占するのもここまでみたいですね···」
「え?」
「創造神様ならメイジさんを大切にしてくれます!勿論私も第1の恋人としてメイジさんを支えますけどね!」
「えぇ?」
「おめでとぉごさいます~創造神様幸せになって下さいねぇ?」
「···いつか私も恋を、してみたい。創造神様おめでとう。」
「アメリアと付き合ってるのに創造神様とも···でも創造神様には逆らえないし···うぅぅ。」
「···zZZ(羨&喜)」
どんどん外堀が埋められていく。
実際断ったらどんなことをするか分からない。
一応、『創造神』なのだから。
しかし改めてアルケーを見てみる。
一言で表すならとてつもない『美少女』だ。
性格も悪くなさそうだし。
実際俺の気持ちは満更でもないらしい。
「···で?答えはどうなのじゃ?」
「···よろしくお願いします···アルケー様」
「よい、妾らは今から恋人じゃ、アルケーと呼べ。」
「わ、分かった、アルケー」
「······ふふっ、いいものだな」
「そう言えばメイジさんは私のこともアメリアさんっていってましたね!私のこともアメリアって呼んでください!」
「わかった、···アメリア」
「······いいですねぇ」
こうして俺はアメリア、アルケー、2人と恋人になった。
「そう言えば妾がメイジに、寵愛かけたからメイジ超パワーアップされとるぞ?今や他の女神じゃ叶わぬ程じゃ!」
聞きたくなかったその言葉、どうやら俺はどんどん人から遠ざかって行くらしい。
「はぁ···【ステータスオープン】」
有村名人 メイジ=アリムラ
年齢17歳 ♂ 種族 亜神人間15% 神85%
【ステータス】
Lv.測定不能
体力 測定不能
筋力 測定不能
防御力 測定不能
運 測定不能
魔力 測定不能
神力 上限なし
【スキル】
全能(-)
ユニークスキル
膝枕(受け)(限界突破)
【加護】
転生の女神の寵愛 闇の女神の寵愛 魔法の女神の寵愛
生産の女神の寵愛 戦いの女神の寵愛 創造神の寵愛
【称号】
女神全てを落とした者・女神に愛されすぎた者・強さを極めすぎた者・亜神・ゴット膝枕マイスター
【スキル詳細】
全能(-)
ほかの全てのスキルを吸収し、統合する。
世界に存在する全てのスキルを使用できる。
測定不能ってなんだこれ!∞より上があったとは。∞って意味は限界突破って意味だったらしい。
もうダメだ。この体···とっくに人間を辞めているようだ。チート過ぎる。
余りに酷いこのステータスに俺は気を失っ────────────────────────────────────────てしまう前に女神全てに膝枕をされた。
ちなみに1時間という時間制限はアルケーによって現実世界の睡眠時間の半分くらいの時間になった。
地獄?の6時間だった。
(´+ω+`)´初登場で直ぐ恋人になる···のじゃロ
リ2号。のじゃロリ1号の立場危うし。
メイジが女神を落とすのが早いのには少し訳があります。




