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ベタに異世界行ったんだけど。  作者: 余裕那 舞作
2/2

#2 髭のおっちゃんが第一村人だぜ...

聞いてほしい!老軀に旅はちと厳しい。の#3でも書こうとメモ開いて何と無く遡ったらなんとこれの#2がありました!

続き書くか分かりませんが、あったんだから投稿しときます!

Oh....... What happened?


うん、急に聞かれてもわからんよね!

唐突に英語になったのは許してほしい、俺は今途轍もなく動揺しているんだ!

現状を説明すると俺は街の路地裏っぽい所にいる。何を動揺してんだお前はと思うかもしれないが、俺がたった今ドアを開けて入ってきたのは自室のはずだったのだ。

それがどうでしょう、見知らぬ街の路地裏だ。もうパニックでしかないわ。

くそっ《魔法大戦X》がしたいから急いで帰ってきたのになんでこんな事になってんだよぉ。

ん?まてよ?扉潜って来たんだからまた潜って戻ればいいのか!

そう思い後ろに振り向くと......


壁だねぇ... 扉のついた壁があるわぁ。


だと思ったよ!! 大体そうだろうなと!転移させといて簡単に帰れたらおかしいもんな!


はぁ、キレてもしょうがないな...普段運動しない俺の柔な体力を奪うだけだ。

しかし、なんか目線が下がった気がする。気のせいだろうか?


とりあえず、周りの観察から始めるか。

路地裏から少し歩いて大通りに出てみると、ファンタジー系の物語によくある街並みが広がっていた。

建物は洋風であり、そこまで高い建物はないようだ。沢山の屋台の店が並んでいるので、どうやらここら辺は市場のようである。

並んでいるものはぶっちゃけ何か分からない。魚とか野菜とかそこらへんの判別は出来るが、形が不思議なものばかりだ。

でも、一番不思議なのは街を歩く人々である。なんかみんな耳が長い。


あれか?エルフって奴か? ちょっと惚けてみたけど、間違いなくエルフだろう。だってみんな顔が整ってるんだもん。


しかし、なんかみんなデカイな... 俺の身長、百七十三センチくらいだけど全員から見下ろされてるんだが。

てか子供ぐらいのやつと目線が変わらない..... なんかチビみたいで凹むなぁ。

ううん、違う!!此奴らがデカすぎるんだ!!きっとそうだ!!


「おい、坊主!こんな所で何してんだ?迷子か?」


声がした方に意識を向けるとそこには騎士っぽい格好をした三十過ぎぐらいの髭のかっこいいおじさんがいた。 もちろんエルフだけど。

でも、なんでこの人老けてるんだ?エルフって若い時の姿でずっといられるっていうのが定番だけど。もしかして相当なお歳とか?

てか迷子って...そんな歳じゃないよ... 。

ん?異世界に来てるんだから、まあ迷子か?


「はい!そうで...ん!?」

「ん?」


え!?あれっ!?俺の声めっちゃ高いんだけど! ハイトーンや!まるで子供みたいや!

......。


ん!?いや、マジで子供なんじゃないか? だってここ来てから別に自分を鏡とかで見てないし!てか周りに自分の姿を確認できるものないし!

それにこのおっさんさっき()()とか()()とか言ってたし!

ちょっと試しに聴いてみるか。


「あの...変な事聴きますけど、お、いや、僕ってどう見えますか?」

「はぁ?どうってただのヒューマンのガキじゃねえか...まあ、ここら辺ではあんまり見ねぇけどよ」


はい、そうですか。 転移しただけじゃないんですね。うーん、可笑しくね?

だって俺自分の部屋のドアを潜っただけだよ?

それで何で転移して、身体まで変わってんの?しかも、子供だし!

てかよくあの一瞬でここまで変われたな!なんかこう、分解!再構築!とかそういうのないの!?

説明がなさ過ぎてどういう状況か分からんでござるよ...。

あれ?そういえば身体がヒューマンの子供になったってことは服は?俺の元身体のサイズなんだからこの身体に合ってないんじゃ...。

うむ、縮んでおる。そこは安心設計ですねー。


「で、結局坊主は迷子なのか?」

「え?は、はい!」

「そうか、じゃあ付いてこい」


しまった!つい返事してしまった!人が考え事してる時は話しかけちゃいかんぜよ!!てか、付いてこいて...普通の迷子だとしても名前も知らん奴に付いて行かんだろうよ。


「その前に名前を聴いても?」

「ん〜?ああ!まだ自己紹介してなかったか!」

「俺はこの街の自警団に所属してるロイ=アーランドってんだ」

「これから坊主を本部に連れてって、親御さんが来るのを待つって感じだな!」

「了解しました!よろしくお願いします」


成程ねぇ〜........いや、自警団の本部が迷子預かり所ってどういうことや。というか、そこで親を待っても転移してきてるんだから、この世界にはいないし!

いや、でも待てよ…どうせ返事しちまったんだ。ここら辺の事どころかこの世界の事も全く知らないんだし、親を待つ体で根掘り葉掘り聞いてしまおう!うんで、適当なところでなんかそれらしいこと言ってずらかろう!そうしよう!!

いやー!なんて天才なんだ俺は!

よし!そうと決まればこのちょっと歳がいってそうな髭のおっちゃんについてくぜぇ!


「おい、坊主」

「は、はい!何でしょう?」

「お前、今失礼な事考えてるだろ」

「な、何でわかったでありますか!?」

「顔に書いてあんだよ!少しくらい否定しろ!!それと口調おかしくなっとるわ!」

「は!本当ですね!申し訳ないです!」

「本当にそう思ってるか?」

「こ、心の底から思ってますよ〜!もう〜、嫌だな〜!ハッハッハ!」

「はぁ....まあいいけどよ。でも、あんまり人をからかうんじゃねぇぞ、みんながみんな俺みたいに優しいわけじゃないんだからな」

「あははは....肝に銘じておきます....」


何でバレるねぇーん!!!身体変わったんちゃうんかい!!どうせならポーカーフェイスにしてくれや!!

あれか!!それは精神が影響してるから無理ですとでも言うんか!何それショック!!


「おーい坊主ー!さっさと行くぞ〜」


うお!変なこと考えてる間におっさんがあんなに遠くに!


「す、すぐ行きます!」


こうして俺は有益な情報を得るためにロイ=アーランド....元い!髭のおっちゃんを追いかけたのだった。

続き書くとしても老軀に旅はちと厳しい。の息抜きに書く程度だと思われます。

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